そうかと思えば、11月の『ななにー』では、家の中に「暗室がある」と言っていた。ステイホームにより、フイルムカメラの趣味に磨きがかかっていると聞く。
女性性は個人性の象徴、男性性は社会性の象徴と言われるが、稲垣吾郎の個人性と社会性のバランスは、年齢を重ねるごとに黄金比率を完成しつつあるように思う。
趣味を極め、それらを仕事に昇華させ、独特の世界観をもつ演技派俳優として舞台で輝く。そんな彼の周りには、「佇まいがある俳優」稲垣吾郎を愛してやまないスタッフが大勢控えているのである。
ファン垂涎の主演ミュージカル『恋のすべて』は、2022年2月11日~27日、東京建物Brillia HALLで上演される。
私の頭の中では既に『恋と音楽』の軽やかなテーマ曲がリフレインしている。
◆山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。