2021年のヤクルトは143試合を戦って、ピッチャーが出した四球の総数は363。昨年は120試合で404のフォアボールを出していたから、たしかに激減している。
「フォアボールを出すとピッチャーの出来が悪いとよく言われるが、キャッチャーの配球も悪いんですよ。江本さんのストレートと“エモボール”のように、ストライクを取れる球種が2つあればいいんですが、今のピッチャーはそれをできるやつがいない。相手バッターが真っすぐを待っているから、とスライダーを投げてボールになる。中村はそういうピッチャーの扱いが上手くなったね。ヤクルトで絶対にええというピッチャーは奥川(恭伸)くらいで、あとは高梨(裕稔)とか、ちょっと間違うとストライクが入らなくなって、どうリードするか苦労するメンバーだからね」(達川氏)
中村は今季のゴールデングラブ賞とベストナインを受賞。それはプロの目から見て納得の評価なのだろう。