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玉城ティナ「哲学書にハマる理由」を語る 蔵書は壁一面に数百冊

読者家の一面も(撮影:黒石あみ)

読者家の一面も(撮影:黒石あみ)

「去年から今年にかけて、家にいる時間がすごく増えたことで、家の中をどうしたらくつろげる場所にできるだろうかと考えるようになりました。自分のテリトリーの大事さにあらためて気づいたんです。たとえば部屋のレイアウトを変えたり、思い切って断捨離してみたり。日常生活を充実させることにハマっていました」──1月7日スタートの新ドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』(テレビ東京ほか、毎週金曜深夜0時52分~1時23分)で主演を務める玉城ティナ(24)はそう語る。

 女優として活躍するほか、2021年はアニメ映画『竜とそばかすの姫』で声優に初挑戦、さらに2022年公開予定のオムニバス短編映画『アクターズ・ショート・フィルム2』では監督・脚本を初めて務めるなど、多彩な才能を発揮する。ファンの間では読書家としても知られ、豊富な読書体験を芸能活動にもフィードバックしているようだ。

 コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたという玉城は、価値観にも変化が訪れたと口にする。「最近、ハマっているものは?」との質問には「日常生活を充実させること」と答えてくれた。

「健康に対する思いも強くなりました。コロナ禍に見舞われてから、仕事は当たり前にあるものではないという気持ちがより一層強くなりましたし、自分がいつ働けなくなるかもわからないので、体が一番大事だなと思うようになったんです。

 昔は外に出て遊びに行くことが多くて、何か自分が興味のあるものはないだろうかと外の世界を探していました。けれどそういうことをしなくても探せることに気づいた。今はむしろ自分の内側を探りながら自分が興味あることに耳を傾けていくという作業をするようになったなと思います」

 内省的になる時間が増え、“断捨離”にも挑戦した彼女だが、捨て切れなかったものもあるという。自宅にある数百冊の蔵書だ。

「本はたくさんあるので、整理するのがとにかく大変でした。部屋の壁一面に本棚が置いてあって、見てみたら自分が好きな本しかないんですよ(笑)。どれも自分で読みたくて買ってますからね。片付けようと思っても『これ、絶対にいい本じゃん!』とか『わー、このマンガ読み返したい!』とか盛り上がってしまって、全然進まないんです。

 電子書籍にすればもっとスッキリするとは思うんですけど、電子書籍になっていない本もありますし、それに私、あんまり電子書籍を集中して読むことができないんですね。本が増えてしまうのはそういう理由もあります。でも本を紙で読むことが好きというのも一つの趣味ですし、それはそれで全然いいと思っているので、やっぱり買ってしまいますね」

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