前回大会はタイムが上がらない1区の典型的なケースだった。青学大の吉田圭太、東海大の塩沢稀夕らエース級が揃っていたものの、それぞれが相手の出方をうかがったことで、最初の1kmの通過に3分30秒以上を要した。テレビ中継を見ている人にも「遅い」ことが伝わるほどの超スローペースでレースが始まり、当然ながら区間賞が1時間3分台という記録的には低調な1区となった。
緊張感のある駆け引きも面白いが、せっかく1万メートルの記録が27分台、28分台の選手が投入されるのであれば、ハイペースの展開となって「最古の区間記録」が塗り替えられるところも見てみたいものだ。