芸能

日テレ女子アナの中で語り継がれる「『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”」とは?

後藤晴菜アナ

後藤晴菜アナの”箱根越え”は?(日本テレビHPより)

 今年も多くのドラマを生んだ箱根駅伝。中継を担当する日本テレビでは、放送にかかわることを夢見て入社するアナウンサーも少なくない。そんな彼らの中では“箱根越え”なる言葉が語り継がれているという。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが解説する。

 * * *
 放送作家として『女子アナ給湯室』(日本テレビ)に関わっていたときは、同局の女性アナウンサーらのフリートークから多くのネタを仕入れさせてもらったものである。

 ちなみに『女子アナ給湯室』は1999年~2000年、月~金の帯の24時45分~50分枠でオンエアしていた番宣番組だ。ただ番宣スポットを流していただけでは視聴者に見てもらえない…という理由から、番宣VTRの前後に、文字通り、給湯室での女性アナウンサー3名の“おしゃべり”を挟んでいたのだ。

 いまでも覚えているのは、大阪府出身の森富美アナが、地元では既に当たり前だった「恵方巻き」の風習と作法を教えてくれたこと。私も含め、恵方巻きを全く知らなかった関東勢のスタッフは、森アナの“食べるポーズ”にギョッとしつつも、「これはオイシー(絵)」と。忘れられない放送回だ。

 もう一つは「『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”」という話についてである。日本テレビが1月2日と3日に「箱根駅伝」こと「東京箱根間往復大学駅伝競走」の中継をしているのは皆さんも御存知のとおり。

中継やインタビューが夢だったというアナウンサーが多い

 日テレのアナウンサーには、放送センターはもちろん、1号車~4号車までの中継車での実況や、鶴見、戸塚、平塚などの各中継所でのリポート、往路、復路、総合インタビューなどを担当するのが「夢だった」という者が多数いる。

 大半は男性アナウンサーなのだが、中継車にはサブで後輩女性アナウンサーがストップウォッチ片手に付くこともあるし、近年は、選手や監督へのインタビューを女性アナウンサーが担当する機会も増えている。

 今年の『箱根駅伝』翌日の4日、解説に瀬古俊彦氏を迎え特集した『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、元・日テレの羽鳥が、中継車に乗るアナウンサーの中には紙おむつをして臨む人がいることを明かしていた。長時間、トイレに行けないからだ。

 過酷なことはまだまだある。プロ野球の実況やオリンピック競技の担当がそうであるように、『箱根駅伝』の中継をするアナウンサーは、準備や取材を数か月前から始めている。出場校へ選手や監督の取材に出向き、取材ノートが何冊にも及ぶとも聞く。本格的に準備に明け暮れる年末年始は、「彼氏に会う暇もない」ということから、「その間に別れてしまう人が少なくない」。それが、『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”だというのだ。

 第98回の今年、後藤晴菜アナウンサーが頻繁にリポートを入れていて驚いた。後藤アナといえば、昨年5月には、ヨガインストラクターの資格を取得し、『バゲット』で「カラダが変わると気分も上がる」なるキャッチで行う「バゲットトレーニングクラブ」でのポーズが完璧なスポーツウーマンでもある。これまでにも何度も『箱根駅伝』を担当しているのだが、後藤アナは、昨年10月、プロサッカー選手の三竿健斗選手(鹿島アントラーズ)との結婚を発表したばかりの“新婚さん”。夫婦水入らずの初めてのお正月ではないか。

関連記事

トピックス

地面師グループに約55億円を騙し取られる詐欺事件がモデルだ(Netflix公式より)
Netflixドラマ『地面師たち』を観た元地面師が語った、実際の詐欺の現場とドラマでは何が違うのか
NEWSポストセブン
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
“女性初の総理”は生まれるか(左・時事通信フォト、右・共同通信社)
【女性初の総理は生まれるか】長野智子氏、辻元清美議員、伊藤孝恵議員らが語る「今こそ女性リーダーが必要な理由」
女性セブン
「東大生が選んだアイドル」として話題になった武田久美子(1982年撮影)
東大在学時にアイドルイベントを主催した和田秀樹氏 当時中学生だった武田久美子を発掘「東大生の情熱が学園祭隆盛の先鞭をつけました」
週刊ポスト
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
8月30日、パワハラ疑惑などの事実関係の調査を進める百条委員会による初の証人尋問に出席した斎藤元彦兵庫県知事(46)。疑惑については認めない姿勢を固めている(時事通信フォト)
驚愕の粘り腰を発揮する斎藤知事を見ていて得られた4つの気づき
NEWSポストセブン
小泉進次郎元環境相と妻の滝川クリステルさん(時事通信フォト)
滝川クリステルの旧習にとらわれない姿勢 選挙区の横須賀では「一度も顔を見せないのはどうか」の声、小泉進次郎氏は「それぞれの人間性を大事にしていきたい」
女性セブン
稽古は2部制。午前中は器具を使って敏捷性などを鍛える瞬発系トレーニングを行なう。将来的には専任コーチをつけたいという
元関脇・嘉風の中村親方、角界の慣習にとらわれない部屋運営と指導法 笑い声が飛び交う稽古は週休2日制「親方の威厳で縛らず、信頼で縛りたい」
週刊ポスト
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン
柏木由紀と交際中のすがちゃん最高No. 1
《柏木由紀の熱愛相手》「小学生から父親のナンパアシスト」すがちゃん最高No.1“チャラ男の壮絶すぎる半生”
NEWSポストセブン
今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か
NEWSポストセブン