中田が内転筋やハムストリングスなど下半身を鍛えている
「去年のようなこと」とは、腰のトラブルだ。日本ハムに在籍していた昨年6月8日の阪神戦で3回に三ゴロを放った際、苦悶の表情を浮かべて右腰付近を抑えながら一塁を駆け抜けると、両膝から崩れ落ちて倒れ込んだ。9人がかりで担架に乗せられてベンチ裏に消え、無念の途中交代。札幌市内の病院で精密検査を受け、急性腰痛と診断された。前出・スポーツ記者が振り返る。
「この時は手術も検討されたほど腰の状態が悪かった。オフに体重を大幅に増やしたのも、結果が良かった過去を振り返り、筋肉量を増やすことで腰の負担を軽減するという狙いがあるのでしょう。決して不摂生で体重が増えたわけではない」
今オフは日本ハムの清宮幸太郎が新庄剛志新監督に指摘されて9キロ減量したこともあり、すでに野球ファンの間ではこの対照的な2人のどちらが活躍できるかが話題になっている。プロは成績が全ての世界。中田の肉体改造は吉と出るか──。