桂宮治は三遊亭好楽の隣に。『笑点』大喜利の新しい席順(『笑点』公式Facebookページより)
『笑点』に総力結集で局全体に波及効果
『笑点』の世帯視聴率は1月17日から23日まで1週間の『その他の娯楽番組』部門で1位に。『バンキシャ!』も16.4%で、『教育・教養・実用』部門で1位となった。日本テレビは19時台の『ザ!鉄腕!DASH!!』、20時台の『世界の果てまでイッテQ!』が共に13.4%を獲得。17時30分の『笑点』から続く黄金の縦のラインが際立った。
「1つの番組が数字を取ると、他の番組に波及する。最近、『笑点』の元気のなさが日曜のゴールデン帯にまで響いていたから、新メンバーの話題でここまで大きく盛り上がったことは局全体として非常に大きい。
この週の日本テレビは世帯だけでなく、週間個人とコアターゲット視聴率(個人全体のうち男女13歳から49歳まで)でも民放1位でした。1つの番組に局が総力を結集すると、他の番組にも波及効果があることを見せつけられた。『笑点』という誰もが知る長寿番組だったからできた面もあるでしょう」
テレビ界ではここ1、2年で続々と高齢者の見る長寿番組が続々と終了している。若年層にターゲットを変えているからだ。『笑点』もコア視聴率は決して高くない。
「日本テレビは『笑点』の持つ知名度を生かして、局全体に効果を及ぼした。1つの番組として見るのではなく、マクロで捉えれば知名度の高い長寿番組はまだまだ活用できるという価値観も示しました」
年間個人視聴率で11年連続1位の日本テレビの強さの秘密は、こうしたところにもあるのかもしれない。