臨死体験を研究する明治大学意識情報学研究所研究員の岩崎美香氏も、「臨死=脳の機能説」に疑問を投げかける。
「西本医師の経験のように、臨死体験後に普通見られない場所にあるものを言い当てる患者の例は多数報告されており、それは感覚が肉体を超越していると言える。臨死状態ではテレパシーが働きやすくなるとの研究論文もありますが、科学的な決着はついていません。今日の医療技術の発展により、心停止の状態から再び息を吹き返すケースは増加している。臨死を体験する人の数は増えるでしょうし、今後ますます研究は進むでしょう」
※週刊ポスト2022年3月4日号