がんの闘病経験があるジャーナリスト・鳥越俊太郎氏が言う。
「この治療法はすべての患者にとっての希望だ。がんの闘病は一筋縄ではいかない。副作用がないこの治療法のメカニズムは革命的と言っていい。脳腫瘍への適応から研究が進んだが、今後、様々ながんに応用できることを祈っています」
こうした最新の知見に、患者自身はどう向き合うべきなのか。
「主治医がすべてを把握しているかはわかりません。まずは患者さん自身が公的な情報を参考に知り、『都道府県がん診療連携拠点病院』などでセカンドオピニオンを受けるのがいいでしょう」(一石医師)
もちろん、従来の3大治療が否定されるわけではない。
「新しく確立された免疫療法だけですべてのがんが治るわけではありません。様々な選択肢を組み合わせることができるのも、がん治療が広がる意義と言えます」(永山氏)
※週刊ポスト2022年3月18・25日号