開幕4番が確実視される佐藤輝明(時事通信フォト)
中畑氏:2年目のジンクスってのは、相手が弱点を研究するというだけのこと。やっぱりプロは研究のレベルが違いますよ。ここだと思ったらキャッチャーは間違いなく攻め方を変えるし、ピッチャーもピンポイントで投げ込んでくる。いろいろ試してみるけど、最終的には欠点を見つけたら、決め球をそこに持っていく。
江本氏:そこは徹底していますよ。ただ、2年目のジンクスというのは、“数字を追いかける”ことで陥ることが多い。1年目の数字というのは、結果的にこれだけ打ったとか、これだけ勝ち星を挙げたということになるが、2年目は前年の成績があるからね。“明日3本打たないと(去年の数字に)追いつかない”といったことがプレッシャーになる。ピッチャーも同様に、1年目の数字を追いかけてしまう。
達川氏:1年目は右も左もわからないが、2年目なら何時に集まればいいとか、どこに立っていたらいいかとかも含めて、いろんなことがわかっている。普通は1年目に成績らしい成績なんて残していないから、プレッシャーもなく2年目のほうが数字を残しやすい。2年目のジンクスと言われる例は、新人王を取ったとか、成績を残した者だけの話です。
そう語った上で達川氏は、「ボクは2年目のジンクスはなかったからね」と笑った(達川氏の1年目は一軍出場12試合)。ハイレベルな数字を残した昨年のルーキーたちは今季、どんな数字を残せるのか。「数字を追いかけない」ことが最大のポイントなのかもしれない。