スポーツ

開幕4連敗の新庄日本ハム それでもファンが「最下位でOK」と応援するワケとは

4連敗も想定内?(時事通信フォト)

4連敗も想定内?(時事通信フォト)

 球界の話題をかっさらってきた「BIG BOSS」こと日本ハム・新庄剛志監督だが、シーズンに入ると案の定というべきか厳しい戦いが待ち受けていた。敵地・ペイペイドームでソフトバンクに開幕3連敗。地力の差を感じさせられる試合内容だった。さらに、札幌ドームでの本拠地開幕戦でも打線が振るわず西武に完封負け。25年ぶりの開幕4連敗となってしまった。その采配を巡って、関係者やファンの間では、さらなる議論が巻き起こりそうだ。

 奇異にも見えるところが多かった開幕3連戦の“ビッグボス采配”について、スポーツ紙記者はこう振り返る。

「ソフトバンク戦での3連敗という結果は仕方ない。ただ、選手の起用法や采配については『?』と首をかしげる場面が多すぎて戸惑うばかりです。奇襲を予告していた開幕投手にドラフト8位右腕・北山亘基を抜擢したのは予想の範疇ですが、この試合の中継ぎで先発の柱として期待される伊藤大海を2イニング投げさせている。

 2戦目でも先発ローテーションに組み込むと思われた左腕・河野竜生を救援で登板させて2回5失点と打ち込まれました。まだ開幕からわずかなので判断が難しいですが、先発、中継ぎの垣根をなくして起用し続けたら投手も力を発揮するのが難しいし、故障するリスクが高まる。スタメンも毎試合ガラリと変えていますし、目指す野球の方向性がまだ見えないですね」

 これまで新庄監督は「型破りな行動」で常に話題を提供し続けてきたが、シーズンに入っても「奇抜な采配」で驚かせた。

 開幕のソフトバンク戦の初回。先頭打者・今川優馬は3ボールからの4球目の直球を打って中飛に倒れた。相手先発は球界を代表するエース・千賀滉大。チャンスを作ることすら難しい右腕に対し、初回の先頭打者に制球が定まらず3ボールになれば、他球団なら「待て」のサインが出るだろう。だが、新庄監督は迷いなく打たせた。この打席については、野球番組などで解説者から厳しい意見が寄せられている。

 その後の試合展開を見ると、4回に石井一成の1号ソロで先制するも、8回に西村天裕が新外国人・ガルビスに満塁アーチを被弾して逆転負け。ロースコアの接戦だったこともあり、新庄監督が投入した投手の数は7人にも上った。西武、オリックスで監督を務めた伊原春樹氏は東京スポーツの連載で「こんな試合をやっていたらシーズン持たないよな……と心配にもなった」「見ている周囲は面白かったかもしれない。だが、ついていく選手は大変だ。各チームとの対戦がひと回りふた回りして、負けが込んだ時に、選手がついてきてくれるかどうか」と不安視する。

関連記事

トピックス

「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
関屋警部補を演じた原田大二郎(撮影/中庭愉生)
【放送50年特別インタビュー】原田大二郎が振り返る『Gメン\\\'75』の思い出、今だから話せる「関屋警部補が殉職した理由」 降板後も続いた丹波哲郎との良好な関係
週刊ポスト
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
麻薬密売容疑でマグダレナ・サドロ被告(30)が逮捕された(「ラブ・アイランド」HPより)
ドバイ拠点・麻薬カルテルの美しすぎるブレイン“バービー”に有罪判決、総額103億円のコカイン密売事件「マトリックス作戦」の攻防《英国史上最大の麻薬事件》
NEWSポストセブン
東京都議選の開票を見守る自民党の木原誠二選対委員長(左)と井上信治・東京都連会長=22日夜、東京・永田町の同党本部(時事通信フォト)
《都議選で歴史的大敗》今や自民党は保守じゃない、参院選に向けてウリは2万円給付だけか 支持層から「時代について行けない集団」「消費期限切れ」「金払って党員になっても意味ない」の声
NEWSポストセブン
アナウンサーのオンカジ疑惑を早めに公表したフジテレビ(イメージ)
《オンカジの”儲からない”実態》逮捕されたフジテレビPは2400万円のマイナス、280億円賭けた「バカラのカリスマ」も数千万円のマイナス 勝てない前提のイカサマか
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン