そもそもの価格設定が高額なうえホームページには『片目7万円』など安い料金を書いておいて、来院した患者に『あなたの場合はその料金では難しい』と言い、結局片目20万円を払わせる詐欺まがいな病院もあります。
類似のケースは白内障の手術で使用する眼内レンズにもあり、保険適用のものでも充分効果があるにもかかわらず、全額自費の高いものをすすめる医師がいる。医師の手間は変わらないのに、格段に利幅を増やせるからです。
A夫:お金の問題以外にも、キャリアや出世のために難しい手術をやりたがる傾向もありますね。大学病院の場合だと特に顕著で、教授選などでいまだに論文数、手術数がものをいうところがあるようです。『白い巨塔』の時代から何も変わっていない(苦笑)。
B美:難しい手術をやりたがる医師って、世間からは“神の手”とか“名医”といわれているけれど、けっこうな確率で患者からの医療訴訟を抱えていたりする。やっていいことといけないことのギリギリの線、ものすごくチャレンジングな手術をするからこそ“ゴッドハンド”といわれるんだ、とあきれる思いで見ています。
※女性セブン2022年4月7・14日号