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現役医師が語る病院の闇 経営安定のために欠かせない“ドル箱”の手術

術後の長期入院を機に体が弱ってしまう高齢者は多い(写真/アフロ)

術後の長期入院を機に体が弱ってしまう高齢者は多い(写真/アフロ)

「ゴッドハンド」「日本有数の執刀経験を持つ医師」「症例数全国1位の病院」──華々しいキャッチフレーズや枕詞がついてまわる外科手術は、多くの診療科に分かれる医療分野の中でも花形であるのは間違いない。だが、一部では必要のない手術が行われている実態がある。医療経済ジャーナリストの室井一辰さんが解説する。

「そもそも日本では、治療の第一選択として手術が選ばれるケースが諸外国と比べて非常に多い。医療費の自己負担が少額で抑えられる『国民皆保険制度』の恩恵を受けた結果といえますが、一方で病院経営のためのビジネス的な視点や、医師の実績作りが理由のこともある。本来ならば必要のない手術も少なくないのです」

 つまり、医師が告げる「切りましょう」は、必ずしも“患者に寄り添って治療法を考えた上で出てきた言葉ではない可能性がある”ということ。現役医師たちに、匿名だからこそ話せる本音を明かしてもらった。

【座談会に参加してくれた現役医師4名のプロフィール】
A夫(50才):大学病院の整形外科医。骨折から腰痛まで幅広く治療を行う。
B美(42才):総合病院の一般外科医。過去にがんの手術を多く経験している。
C男(57才):総合病院の消化器外科医。内視鏡手術を得意分野とする。
D太郎(46才):眼科クリニック院長。総合病院勤務の後、5年前に開業。

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