芸能

『カムカム』にも登場「ノストラダムスの大予言」、いまだに題材になるワケ

爽やかなオフィシャル写真(NHK公式HPより)

爽やかなオフィシャル写真た「ノストラダムスの大予言」が登場(NHK公式HPより)

 20年以上前に世の中を騒がせた「ノストラダムスの大予言」。今年、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリィバディ』など複数の作品で取り上げられている。いまなぜノストラダムスなのか? かつてこの予言を題材にした作品を振り返りながら、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 今年はなぜか「ノストラダムスの大予言」がからんだ話が目立つ。

『カムカムエヴリィバディ』のヒロインひなた(川栄李奈)は、「1999年7の月に空から恐怖の大王が降ってくる」という「ノストラダムスの大予言」をテレビで知って驚愕。当時つきあっていた京都撮影所の大部屋俳優・五十嵐文四郎(本郷奏多)に「一秒でも長く文ちゃんと一緒にいたい」と熱烈ラブコールするが、「俺は今はまだ結婚できない」と言われ、結局、失恋してしまう。

 それだけかと思ったら、いよいよきてしまった1999年、ひなたは『だんご三兄弟』のヒットで、家業の回転焼が売れなくなるかもと「これが大王?」と考える。「ハリウッドが江戸時代を舞台にした映画を撮る」という大ニュースにも張り切ることができない。それどころか、7月にアメリカから視察団が来日すると聞いて、「これが…」とおびえ顔になるのである。

 一方、公開中の映画『KAPPEI カッペイ』の主人公は、大予言を信じ、乱世の救世主になるため、人里離れた場所で殺人拳の修行にすべてを捧げてきた男・勝平(伊藤英明)と終末の戦士たち(山本耕史、小澤征悦、大貫勇輔)。だが、予言ははずれ、師匠(古田新太)から、あっさり解散と言われた彼らは、東京に流れ着き、勝平は女子大生(上白石萌歌)に初めての恋をする…。素肌にノースリーブGジャン、短パン(ホントに短いやつ)で、頭から湯気が出るような勢いで彼女に突進を試みる勝平。それもこれもすべてノストラダムスの予言のせいとも言える。

 さらに、さくらももこは、早くからノストラダムスをネタにしていた。『ちびまる子ちゃん』のアニメでは、205話で「ノストラダムスの大予言の年」という話を放送。放送されたのが1999年1月3日、予言当年の新年早々というところがすごい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン