芸能

“黒義経”からパティシエまで。崎山つばさは自称「おじいさん」

『刀剣乱舞』の当たり役から時代劇がハマる俳優のイメージが強いが、音楽活動も充実。

『刀剣乱舞』の当たり役から時代劇がハマる俳優のイメージが強いが、音楽活動も充実。

“歴女”に火をつけ、“刀剣女子”というブームも生み出した大人気ミュージカル『刀剣乱舞』の石切丸役や、『薄桜鬼』(WOWOWオリジナルドラマ)の土方歳三役、そして『決戦!源平の戦い』(NHK)ではダークヒーロー的な源義経を演じ話題になっている俳優・崎山つばさ。

 端正な顔立ちとキリッとした立ち居振る舞いが、時代劇や2.5次元ミュージカルにぴたりとハマるので、どこか現実離れしたイメージもあり、プライベートが想像しにくい。そんな彼に、じっくりと「素顔の崎山つばさ」について聞かせてもらった。

* * *

--時代劇に出演されることが多いので、日本の歴史にも詳しいのでは? 

「歴史ものの場合、知らないことが多いので、いちから勉強します。文献を読んだり、ネットで調べたり。義経役をいただいた時は、東山紀之さんや滝沢秀明さんなど、これまで歴代の俳優さんが演じられてきた作品を観ました」(以下カッコ内、崎山)

 放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも、既存のイメージとは違う義経を菅田将暉が演じ話題になっているが、崎山も、

「義経の策略家で計算高いところを表現するのに、実際に思い描いているよりも10倍悪い顔をしました(笑い)。ちょっとオーバーなくらい、悪いエキスを自分の中に入れて演じたんです」

 と新しい義経像を作り出した。義経についてもかなり史実や逸話を調べたようだが、学生の頃はあまり歴史が好きではなかったという。

「社会とか歴史って、“茶色”じゃないですか?」

「茶色?」と思わず聞き返すと、こんな答えが。

「国語は赤で、算数は青で、理科は緑。それでいくと社会は茶色のイメージがあるんですよ。地味な感じがして興味を持てなかったんです(笑い)。でも大人になってから、日本の歴史や、日本を作る礎となった人物たちに興味が湧いてきました。

 たとえば刀剣について調べると、刀の歴史から時代の背景まで見えてきます。『刀剣乱舞』などのエンタメを通しても、歴史に関心を持ち、幅広く学べる場が広がってきているのかなと思います」

 そういった知識は趣味の「神社めぐり」にもつながっているようだ。

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