「小さい頃からずっと神社が好きでした。地元の神社にも行きますし、仕事で地方に行った時も、空き時間があれば訪れたり。気持ちをフラットにしたいときや、忘れたくない自分を再確認するときに行くんです。
ゆったりとした時間や自然、空気を常に忘れていたくないというか。目まぐるしく動く生活の中で、崩れかけた積み木を正す場所なんですよね」
お参りし、鳥の鳴き声を聞いたり、その地に縁のあるものを見たり、樹齢何百年、何千年という木に触れたり、ゆっくり過ごす。それはまるで・・・・・・
「僕はおじいさんなんですよ(笑い)」
と自ら認定。さらに、家では盆栽を育てているとも。
「五葉松っていう小さい盆栽の剪定をしたりお水をあげたりしています。緑や自然が好きなんですが、東京の一人暮らしではなかなか庭を造るわけにはいかないので。でも盆栽はそれだけで“庭”になるんです。ずっと盆栽を眺めて癒されています」
一人暮らしを始めた20才ころから観葉植物を育て、いまは6鉢あるという。
「最近は苔も育てたいなって思っているんです」
というかなり渋い好み。食べ物も蕎麦みたいな優しい味が好きというが、自分でも料理をするのがよい気分転換になっているそうだ。
「仕事の帰り道やお風呂に入っているときも、絶対仕事のことを考えて、セリフを言ったりしちゃうんですけど、料理の最中は、料理のことしか考えない。焼いている音とか、煮ている音とか、料理する音も好きです。そういうのでストレスが発散されているなあと感じます。
最近は料理研究家のリュウジさんのバズレシピの動画をよく見て作っています。すごく簡単に美味しくできるんですよ。一番衝撃だったのが『至高のオムライス』です。
あと、母がよく作っていた生姜焼きもよく作ります。タッパーに肉を入れて、しょうが、酒、みりん、はちみつをちょっと入れて、15分くらい漬けておきます。あとはそのまま焼くだけ」
と、さりげなく話す様子からも、手際よく料理できるのだろうな、と伺える。それは、主演ドラマ『パティシエさんとお嬢さん』(映画2022年5月全国順次公開)でのパティシエ姿がとても自然になじんでいるのにも繋がるかもしれない。
このドラマの主題歌『i+i(あいたすあい)』が収録されたミニアルバム『petit fours(プチフール)』が4月27日にリリース。このアルバムでは、崎山自身が全曲の作詞をしている。
「ドラマの主題歌を作るとき、僕の場合は脚本を読んで、その世界観をいかに曲にリンクできるかを大事にしています。今回は“パティシエ”というワードがあったので、そこから連想される“ケーキ”や“甘い”“溶ける”という言葉を書きためて、メロディに乗せて歌詞にしていきました」