高市さんは安倍内閣の総務大臣だった時、国会で「放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返し、行政指導しても全く改善されない場合、それに対して何の対応もしないと約束するわけにはいかない」(2016年2月8日の衆院予算委)と述べて、電波停止を命じる可能性に言及した。高市さんは明らかにこうした制度強化を推進している立場です。
高市さんが同じ政策を推進する以上、私は反対します。ですから総理を目指すというなら、まずは安倍傀儡から外れて政治的に独り立ちし、国民に優しい、国民のための政策を進める政治家になっていただきたい。
【プロフィール】
藤井裕久(ふじい・ひろひさ)/1932年生まれ。大蔵大臣、財務大臣、内閣総理大臣補佐官、自由党幹事長兼政調会長、民主党幹事長、民主党代表代行などを歴任。
※週刊ポスト2022年5月6・13日号