そうしたなかで警察よりも早く、捜索ボランティアによって人骨が発見されたのだ。
発見者となったボランティアの対応について、発生当時の捜索現場を知る民間山岳捜索隊員の三苫育氏はこう語る。
「通常であれば警察は秘密保持の観点から捜査情報を教えてくれることはないので、警察と連携するようなことはありません。私たちが捜索ボランティアとして参加した際に、遺体や遺留物などを発見した場合は手を触れずに警察に知らせることになります。触ってしまってあらぬ疑いをかけられるのも問題ですから。
あくまで憶測ですが、今回、ボランティア男性が駐在所に届け出たのが発見から2日後になったのは、警察にも予定があるので緊急性がなければまずは写真を撮ってからという対応になったのかもしれません。ボランティアの男性は以前から捜索に参加されていたとのことなので、何か発見した場合はまず写真を撮るといった注意点が前もって共有されていた可能性もあります。いずれにせよ、捜索ボランティアとして賢明な判断をされたと思います」
県警は新たに見つかった衣類や人骨についても、美咲さんとの関連について鑑定を進めている。
5月13日には、美咲さんは10歳の誕生日を迎える。
※週刊ポスト2022年5月20日号