さまざまな肉に存在することがあるカンピロバクターだが、十分に加熱をすることで対策ができる
カンピロバクターやO157、ノロウイルスなどは非常に少ない個数でも感染が成立するので、これらが予防のポイントです。
私は鶏のから揚げは、ビニール袋の中で肉に粉をまぶして揚げます。丸めたハンバーグはフライパンの蓋をひっくり返して内側に並べておき、焼くときにはその蓋をして滅菌しています。感染症学的には合理的な“手抜き料理”ですが、美味しいと言われます(笑)。
【プロフィール】
岡田晴恵(おかだ・はるえ)/共立薬科大学大学院を修了後、順天堂大学にて医学博士を取得。国立感染症研究所などを経て、現在は白鴎大学教授。専門は感染免疫学、公衆衛生学。
イラスト/斉藤ヨーコ
※週刊ポスト2022年5月20日号