俳優業にも力を入れていた(映画『上島ジェーン』のイベントにて。写真のポスター奥は有吉。2009年)
劇団ひとりは「昨日今日の出来事だから笑い話にできるかというと、そこまでには至ってないし、いつか笑い話にできるように腕を磨いていくというのが、芸人としての1つの課題」と、珍しく笑い無しで辛い胸中を明かした。
ほかにも数多くの芸人だけでなく、タレントからユーチューバーまでさまざまな人が、SNSで追悼コメントを発表した。絵文字だらけだったり、コロナや社会問題と関連付けたことで、非難された人もいた。弔い方は人それぞれと言えるだろうが、ショックの大きさと多くの人に知られた彼の人となりが伺い知れる反応だった。
「上島さんが長い芸歴で大勢と共演してきて、誰に対しても優しい方だった証しだと言えます。そして、イジられてナンボの芸人で先輩後輩に好かれていたから、愛情表現も様々でした。ただ、芸人は、悲しい時も黙してやり過ごすことはできない。悲しさの中に、笑いやシニカルさも込めなければならない職業だと、あらためて思い知らされました。
そのなかで、有吉さんやひとりさんの、しんみりとした中でも笑いを入れ込む姿勢は、逆に涙を誘いました。彼らの芸人魂、そして考え抜いた末の上島さんへの弔いコメントに、感動した人は多かったと思います」(前出・芸能関係者)
そんな中、和田アキ子(72才)は出演した番組で、「私はできないです。誰に対して言ってるの?というのが、自分ですごくあるので」と、SNSでの追悼コメントには抵抗感があったと明かした。仕事である以上、情報番組の司会として『アッコにおまかせ!』では涙をためて心境を語ったが、故人への思いを発するには、相当なパワーが必要だったり、辛さがあることをにじませた。
ただただ今は、上島さんのご冥福をお祈りするしかない。
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