ネットカジノだからといって足取りがつかめないことはない
現在、アクセスしにくい阿武町の公式ホームページ
海外のネットカジノの場合、本当にカジノで給付金を使ったのか証明するのは難しい、だから返還を拒む理由としてネットカジノと言う方便を使ったのではないかと疑問視する指摘もある。その点について、濱田会計士事務所の代表で公認会計士で税理士の濱田隆祐氏はこう解説する。
「当該の男性がネットカジノに使ったかどうかは、やりとりしたカジノ業者に何らかの記録は残るはずです。それ以前に、銀行口座を使ったやりとりであれば、そこにカジノ業者の名前が残ります。税務署は、こうした情報を確認することができます。ネットカジノで使ったなら履歴があるはずなので、お金が動いたかどうかはつかめると思います。
さらに、これまでの生活行動と照らし合わせることも可能でしょう。これまでに得てきた収入と、それを何に使ってきたか、行動履歴と照らし合わせて、本当に全額をカジノに使う人なのかを判断することもできると思います」(濱田氏)
仮に本当にネットカジノで大勝負に出たのだとしても、わざわざネットカジノを選んだことに対する疑問が沸いてくる。一般的に“カジノで勝てる人は1割”と言われているほか、税金面でもあまりメリットがないように考えられるからだ。