甘い野菜には落とし穴も…(イメージ)
日本糖質制限医療推進協会理事長で医師の江部康二氏も、「高糖度の野菜は体の毒になりかねない」と語る。
「糖度の高い野菜を食べると糖質が分解・吸収されて血糖になり、血糖値が上がって糖尿病になる怖れがあります。すると血管内が傷ついて脳梗塞や心筋梗塞といった合併症のリスクも増します。
私は糖質制限が必要な人には、フルーツやカボチャを食べないように指導していますが、これから先も従来のものより糖度の高い野菜がどんどん出てくるようになれば、キャベツなどの葉物野菜も避けたほうが良い食物の対象になりかねません」
野菜を食べて糖尿病になる、という時代が迫っているのだ。
「炒める」より「茹でる」
高糖度の野菜を食べるとただちに健康に害が及ぶわけではないが、気を付けるべきポイントも多いことを知っておきたい。管理栄養士の岡田明子氏が語る。
「野菜は糖質以外にビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養分が含まれているので、健康な人が今すぐに高糖度の野菜を制限する必要はないと思います。ただし、ゴボウ、レンコンなどの野菜は、元々糖度の高いイモ類と同じくらい糖が多く含まれている。食べすぎは控えましょう」