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「水の飲みすぎ」「サウナ好き」「夫婦関係よくない」…心臓に悪い12の習慣

(写真/GettyImages)

年齢を問わず、心臓に負担がかかる習慣は改めたい(写真/GettyImages)

 気温や湿度がぐ〜んと上がる梅雨から夏場にかけては、「心臓に負担がかかる季節」と、心臓専門医の別府浩毅さんは言う。

「心臓の大敵は体が受ける急激な変化です。特に夏場は気温の上昇に伴い、体温も急激に上がるため、心拍数が高くなり、心臓に負担がかかるのです」(別府さん・以下同)

 心臓に負担がかかるとどうなるのか。

「怖いのは心臓病です。心臓病は主に2つに分けられます。1つは、狭心症や心筋梗塞といった血管の病気です。これらは中高年に多い病気で、男性なら50才以上、女性なら65才以上から注意が必要です」

 いまから夏場にかけては、脱水による急性心筋梗塞の発症率が高くなる傾向にあることがわかっている。

「もう1つは、不整脈や心不全のように心臓の機能が低下して起こる病気。こちらは若い人でも発症する可能性があり、特に良性の不整脈は、20〜30代の女性にも見られます」

 その原因は、先に紹介した気温の急激な変化や、ストレスによるものだ。

「不整脈は、良性のものであれば、ストレスが軽減されると治まります。患者さんの中には、『先生、動悸がします』と診察に来るかたがいますが、『これは良性のものだから、安心してくださいね』と説明すると、みなさん安心して、症状も治まる傾向にあります。現代社会でストレスのない生活というのは難しいかもしれませんが、避けられるストレスはなるべく避けること。それが、心臓を守ることにつながります」

心臓もケアしないと老けていく

 肌のシミやしわのように、心臓もケアしないと老化スピードが確実に速くなるという。

「若い心臓というのは、多少の無理は問題ありませんが、長年、不摂生をしていたり、無理をさせ続けた心臓は、老化するのが早い傾向にあります。心臓病の多くは生活習慣病が原因です。特に糖尿病は動脈硬化を進める大きな要因になり、動脈硬化が進むことにより、心筋梗塞などのリスクも高まります。

 女性ホルモンは動脈硬化を防ぐ働きがありますが、閉経後はその恩恵がなくなってしまうため、心臓病のリスクも高まるのです。

 そして、70才以上になるとさらに注意が必要になります。というのも、高血圧と診断された人は動脈硬化が進むと心不全を引き起こし、最悪の場合、突然死につながる危険があるからです。突然死を防ぐためにも、一刻も早く生活習慣を見直すことが大切です」

 特に次の12の習慣に、1つでも当てはまる人は要注意。

・水を飲みすぎる
・寝るのは深夜0時を過ぎてから
・甘いものがやめられない
・たばこを吸う
・毎日お酒を飲む
・サウナが好き
・ハムやソーセージなど加工品をよく摂る
・運動の習慣がない
・みそ汁、ラーメンの汁を飲み干す
・コンビニ食をよく食べる
・夫婦関係がよくない
・感情の起伏が激しい」

 ストレスが多い、運動の習慣がない、感情の起伏が激しい、塩分の多い食事や甘いものがやめられない、に当てはまる場合は、生活を即改善したいものだが、“よかれ”と思っていることの中にも、落とし穴がある。

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