官房付となった小野氏が次官コースに戻るのは絶望的とされ、自主退職になるとの見方もある。
財務省に小野氏の処遇について聞いたが、「捜査継続中と聞いているため、お答えは差し控えます」(広報室)との回答だった。
小野氏の自宅は、事件の舞台となった東急田園都市線沿線にある閑静な住宅街に立つ瀟洒な一戸建てだ。『週刊ポスト』記者が訪ねると、ポストには郵便物が残ったまま。誰もいないようで、呼びかけに返事はなかった。
「酒のうえの過ち」で小野氏が失ったものはあまりに大きい。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2022年6月10・17日号