他にも、マダガスカルの海辺で土産物を売っていた女性や、北京のショッピングモールのイベントで見つけた少女たちなど、いずれも写真公開に同意を得ているとは考えにくい写真は多い。この西村美人図鑑についてアトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹・弁護士が指摘する。
「写真を西村氏本人が撮ったのか、それとも別の人が撮影したのかによって違ってきますが、もし別の人が撮ったものを無断で上げているとすれば著作権の侵害の可能性があります。本人が撮ったものを上げていたとしても、被写体となっている人物の許可を取ってない場合でしたら肖像権の侵害やプライバシーの侵害に当たる可能性があります」
西村氏はどう答えるか。
「ご指摘のホームページの記載については、2017年8月時点で更新を停止しておりましたが、削除することを失念しておりました。この間、不愉快な思いをされた方もおられたと思いますが、すべて削除しました。今後このようなことがないよう、細心の注意を払って参ります」(西村事務所の文書回答)
削除するのを忘れていたというのは、西村氏がどんな意識で女性たちの写真を撮影し、「美人図鑑」として世界に公開してきたことの説明になっていない。