ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
「愛里にお金にだらしない部分があったことは、僕も否定はできません。とはいえ、高野がやった殺人という行為についてはまったく認められません。司法が公正な判断を下すことを切に祈ります」──ことし3月11日、ライブ配信者“最上あい”こと佐藤愛里さん(当時22)が東京・高田馬場でのライブ配信中に殺害されてからまもなく10か月
佐藤さんはライブ配信アプリ「ふわっち」の配信者で、“山手線1周企画”をスタートした直後に魔の手にかかった。
そんな彼女の死を画面越しに目の当たりにした元婚約者の男性が12月中旬、NEWSポストセブンに「やっと乗り越えられそうです」と思いを打ち明けてくれた。
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事件の被疑者として現行犯逮捕された高野健一被告(43)は5月29日に殺人罪などで起訴された。今後、公判が行われる見通しとなっている。
「高野被告は逮捕後の取り調べに対し『被害者(佐藤さん)に200万円を超える額を貸しているが、返してもらえないので決心をした』などと供述。2人は2021年12月頃、男が佐藤さんの配信を見ていたことをきっかけに直接つながり、翌年にはお金を貸すような関係になったとみられる。
男は当初、『障害者手帳を持っており、統合失調症だ』と話していましたが、健常者と変わらないやり取りをしていたそうです。2か月間の鑑定留置も行われたが、刑事責任能力を問えると判断された」(全国紙社会部記者)
配信者とファンという関係だった2人。被告が主張する“金銭トラブル”については、「被告(佐藤さん)は原告(高野被告)に対し、2514800円及びこれに対する令和5年12月8日から支払済みまで年3%の割合による金員を支払え」と命ずる民事裁判の判決の記録が、宇都宮地裁に残っていた。
裁判記録によれば、高野被告は佐藤さんの要望に応じて複数回にわたり金を貸しており、消費者金融に借金をするなど経済的に困窮していたようだ。
