親子4人死亡事件の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された(右:知人提供)
12月19日、西東京市の一軒家で意識不明の野村由佳さん(36)ら親子4人が見つかり、搬送先で亡くなった事件。警察は当初から、無理心中をはかったとして捜査を進めていたが、事件から3日後に急展開があった。
事件後の家宅捜索で、警察が一家の自家用車から賃貸借契約書を押収。由佳さんが、住んでいた家とは別にマンションを借りていたことが判明した。さらに捜査官が3月から彼女の名義で借りられていたというマンションの一室を捜索したところ、クローゼットの中で会社員・中窪新太郎さん(27)が遺体で見つかったのだ。
捜査の鍵になった一家の車について、近隣住民はこう話していた。
「2〜3年前までは黒のワゴン車に乗っていたと記憶しています。それがここ最近は、赤の軽自動車っぽい車が家の前に置かれるようになって、お母さんもそれに乗って出かけているのを何度かお見かけしましたね。彼女が使いやすいように乗り換えたのかもしれません」
中窪さんが亡くなった事案について大手紙社会部記者が話す。
「部屋のソファーには牛刀が残されており、中窪さんの遺体には10か所以上の刺し傷がありました。クローゼットはテープで目張りがされており、遺体には服が何枚もかけられた状態だったそうです。近くには消臭剤も置かれており、何者かが発見を遅らせようとしていた可能性もあります」
社会部記者によれば中窪さんは「奈良県出身で、都内の“中堅ゼネコン”勤務」だったといい、この部屋とは別の場所にも居住場所があった。野村由佳さんとは数年来の付き合いがあり、夫とは別の“交際相手”だったこともこれまでにわかっている。
発見当時、マンション居室には外から施錠がされており、鍵を持っている人物による犯行と推定された。捜査関係者は現在も、この殺人事件と親子4人死亡の関連を調べているという。
「腐敗が進んだ中窪さんの遺体を司法解剖した結果、死後10日程度が経過していることが判明した。防犯カメラなどを調べた結果、12月14日前後に死亡した可能性が高いということです。
一方で、16日には中窪さんの社用携帯電話から勤務先に『体調不良で休む』旨のメッセージが送信されています。何者かが生存を装ったとも考えられている」(同前)
警視庁が犯人の特定を急ぐなか、明らかになってきているのは野村由佳さんの“事件への関与”を示唆する不可解な行動だ。キー局社会部記者が言う。
