かつて「松井キラー」として名を馳せた阪神・遠山奬志(時事通信フォト)
「遠山が投手として復活できた要因としては、3年間、肩や肘を休められたことが大きい。2年目からずっと痛みを抱えたまま投げていたため、結果が出なかった。野村監督の勧めでサイドスローにしたことも大きなポイントですが、肩や肘の痛みが取れなければ3年連続50試合以上も投げられません。
あとは野手経験があったことも、その後の投手転向に大きなプラスになったでしょう。途中で遠山が一塁を守る“遠山→葛西稔→遠山”というワンポイントずつの継投も、遠山が野手をしていたからできた。投手に再転向した時、遠回りに見えた打者の経験が全て生きた。だから、根尾が打者として働いたこの3年間も決して無駄じゃないと思いますよ」
潜在能力ピカイチの根尾はいずれ、批判の声を封じ込める投球を見せられるか。期待してもよいのではないだろうか。