『第59回ギャラクシー賞』を受賞

真剣な表情ですが、撮影では”キャメラ”の話で盛り上がっていました

山田:そして松尾サン役は仲野太賀クン(29才)ですよね。いかがでしたか?

草なぎ:いや〜最高でしたよ。やっぱりいまキテる役者さんの勢いっていうのは、見ているこちらも引き寄せられるようなパワーがあるんです。役の捉え方とか芝居とかが優れているというか、簡単な言葉でいうと、すっごくうまいというか。ホントに松尾クンにしか見えなかったもん。すごいと思って……。きっと、この作品は太賀クンの代表作になると思うなぁ。

 太賀クンとは一緒にアメリカへロケにも行ったんですよ。ミシガン州のカラマズーという、自然は豊かですが、すごく寒くて、仕事じゃなかったら絶対に行かないようなところ(苦笑)。周りに何にもないから、二人でスーパーに買い出しに行って、一緒にカレーとか作ったりして、ずっと自炊していました。

 太賀クンはインドに一人旅をしたことがあるそうで、すごい適応能力があるの。入国審査のとき、ぼくが英語できないから止められちゃって困り果てていたら太賀クンが飛んできてくれてね。助かりました。「ミシガン」は、(主演舞台)『アルトゥロ・ウイの興隆』のせりふにあった場所。それもご縁ですね。

山田:「カラマズー」、ちょっと検索していいですか? へ〜、オペラやジャズ、ポップ・カルチャーの中にこの地名が出てくるんですね。あ! 剛クンもご愛用のギター『ギブソン』(楽器メーカー)発祥の地なんですね!! すごい! これもご縁ですね。

草なぎ:そうなんですよ〜。いまはもうないんだけど80年代前半くらいまでは工場があったところなんですよ。でも太賀クンとはギターではなく、フィルムカメラや写真の話ばっかりしてました。

 彼は写真がすごく好きで、たくさん撮ってくれたんです。撮り方とか、どんな“キャメラ”がいいとか、そういうことにも詳しいので、ぼくもだんだん興味が湧いてきちゃって、帰って来てからもいろいろ調べてて……、それが楽しいのよ! 知らないことを少しずつ理解するプロセスは本当にワクワクするよね。

 で、太賀クンが愛用しているキャメラを『メルカリ』で見たんだけど、これがけっこう高いの。あとで今日のカメラマンさんに聞いてもいいかな。ぼく、真剣に買おうと思ってるんで。

大賀クン、吉沢クン、神木クンたちの世代は吸収力がハンパない

山田:(稲垣)吾郎サン(48才)に続いて、剛クンのお宅に“暗室”ができるのも時間の問題ですね(笑い)。『拾われた男』では松尾サンの“運命の女性”役を伊藤沙莉チャン(28才)が演じますね。

草なぎ:沙莉チャンともご縁を感じますね。彼女がまだ小さかったとき、そんなにたくさんじゃないけれど、ドラマ『僕の歩く道』(2006年10月期・関西テレビ・フジテレビ系)に出てくれてたんで、よく覚えています。

 やっぱり、あの声はステキですよね。それに子役からやられているからこその瞬発力もあるし、いつどんなときでも演技がしっかりしている。でもカメラが回っていないときは本当に気さくだし、飾りっ気がなくてキュート。唯一無二のカンジがします。それこそ『メルカリ』のCMでもご一緒しているし“ご縁”ですよね。

関連記事

トピックス

旧統一教会は今後どう動くのか(時事通信フォト)
解散命令を受けた旧統一教会 「自民党への復縁工作」もありうると鈴木エイト氏指摘、教団と議員の関係を示す新情報リークの可能性 石破首相も過去に接点
週刊ポスト
藤川新監督(左、時事通信フォト)の船出とともに、名物商店街にも大きな変化が
阪神「日本一早いマジック点灯」のボードが電光掲示板になっていた! 名物商店街が今季から「勝った翌日に減らす」方式を変更 貼り替え役の店長は「ようやく解放される」と安堵
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン
公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
林芳正・官房長官のお膝元でも「10万円疑惑」が(時事通信フォト)
林芳正・官房長官のお膝元、山口県萩市の元市議会議長が“林派実力者”自民党山口県連会長から「10万円入りの茶封筒を渡された」と証言、林事務所は「把握していない」【もうひとつの10万円問題】
週刊ポスト
本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
後藤久美子、本格的な活動再開の動き プロボクサーを目指す次男とともに“日本を拠点”のプラン浮上 「国民的美少女コンテスト」復活で審査員を務める可能性も 
女性セブン
24時間テレビの司会を務めた水卜麻美アナ
《水卜アナ謝罪の『24時間テレビ』寄付金着服事件》「まだ普通に話せる状況ではない」実母が語った在宅起訴された元局長の現在
NEWSポストセブン
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン
スシローから広告がされていた鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の収まらぬ静かな怒り》スシローからCM契約の延長打診も“更新拒否” 中居正広氏のBBQパーティー余波で広告削除の経緯
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・HPより 写真はいずれも当該の店舗、スタッフではありません)
《丸ごとネズミ混入》「すき家」公式声明に現役クルーが違和感を覚えた点とは 広報部は「鍋に混入した可能性は著しく低い」と回答
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
NEWSポストセブン