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女性患者への性的暴行で6回目逮捕 歌舞伎町精神科院長が行なっていた“トー横キッズ薬漬け”

東京クリニックが6Fに入る「レオ新宿」の外観

東京クリニックが6Fに入る「レオ新宿」の外観

 7月7日、女性患者に性的暴行を加えたとして、新宿区歌舞伎町の精神科『東京クリニック』院長・伊沢純被告が強制性交等容疑で再逮捕された。逮捕容疑は、6月22日に20代の女性患者を無人の病院にLINEで呼び出し、「興奮してきた」などといいながら性的暴行を加えたというもの。

 伊沢容疑者の逮捕は、今年3月以降でなんと6回目。6月13日に30代女性患者への強制わいせつ未遂容疑で逮捕されたばかりで、その他にも覚醒剤取締法違反(所持)容疑、診察中に20代女性の胸を触ったとする準強制わいせつ容疑(いずれも処分保留)、さらには元患者の女性に「男性の財布から20万円を盗んだ」という嘘のメールを家族や勤務先に送り名誉毀損で起訴されるなど、界隈では名の知れた存在だった。歌舞伎町に詳しいライターの佐々木チワワ氏が語る。

「歌舞伎町にはホストクラブや風俗店勤務などで精神的に不安定な人間が多く、向精神薬や睡眠薬を大量に摂取して多幸感を得ようとするオーバードーズが横行しています。ジッパー付きポリ袋に入った向精神薬を持って歩く“トー横キッズ”の女の子も多くいる。医師の診察を受けないともらえない医療用睡眠薬を、ろくに診療せず大量に処方していたのが『東京クリニック』でした。“ジュンジュン”というニックネームで、“欲しいと言った薬は何でももらえる”と評判だった」

 今回、伊沢被告は20代の女性に性的暴行を加え、女性の胸を触っている様子を携帯電話で撮影していたという。

「基本的に落ち着いた雰囲気で診療をするのですが、好みの女の子を見つけると態度が一変し、LINEを交換して『明日も来てね』と毎日通院させることもあったと聞いています。薬が欲しい女の子は『東クリ行ってジュンジュンにセクハラされるか眠剤(睡眠薬)もらうか悩む』と話していました」(佐々木氏)

 2007年には向精神薬「リタリン」を年間100万錠以上処方していたことで書類送検されている。「1人あたりの診察時間が短すぎる」という当時の毎日新聞の取材に対し、「テクニックがあるんだよ。一発でわかるんだ」と豪語していた。

 伊沢被告は2007年の逮捕で2年間の医業停止となり一時クリニックを閉めたが、医師免許は剥奪されず2019年に「東京クリニック」の名で堂々と再開業。その後の逮捕でも医業停止・医師免許剥奪には至らず、診療を続けていた。

 何度逮捕されても現場に戻ってきた伊沢容疑者。これ以上の被害者を生んではならない。

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