芸能

食道がんの秋野暢子「切らない」治療を選択 自分らしく生きるための積極的な終活

(時事通信フォト)

腫瘍は5つ、5年生存率は30%、それでも…(時事通信フォト)

 突然のがん宣告。医師に治療法を提案されても、最後に決めるのは自分だ。そのとき、あなたは何を重要視するか。積極的に終活に取り組んでいた、秋野暢子(65才)の「自分らしく生きる」選択──。

《やや厳しめの結果ですね》。7月9日、女優の秋野暢子が『人生の選択。』とのタイトルで病床からブログを更新。4日に公表していた食道がんの状態について、詳しくファンに報告した。

「秋野さんのがんは、『頸部食道がん』の重複がんです。重複がんとは、転移とは異なり数か所に腫瘍が同時期にできた病態を指します。秋野さんは公表当初、3か所に腫瘍があり、がんのステージはII〜IIIとしていました。ですが最終的な検査の結果、腫瘍は喉と食道に大小合わせて5つ確認され、ステージIIIであることがわかりました」(秋野を知る芸能関係者)

 今後の治療について、秋野は医師から2つの選択肢を提示された。

 1つ目は患部を含む食道を喉頭とともに切除し、胃や腸を使って食道を再建する方法。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が解説する。

「喉頭とは声帯を含む“のどぼとけ”のことで、頸部食道がんの手術で食道とともに喉頭を切除した場合、声帯が失われ普通には声が出せなくなる。ただ、元通りとはいきませんが、その後のリハビリで発声法を習得し、電気式人工喉頭という器具を使用すれば会話はできるようになります。また、手術に伴う合併症のリスクもあり、縫い合わせた消化管の縫合不全や肺炎などが起こることがあります」

 もう1つは手術を回避して声帯や食道を温存し、化学療法(抗がん剤)と放射線治療を併用する化学放射線療法だ。この場合、生存率は手術に比べ5%ほど下がるという。

 手術をすれば助かる可能性は高まるが、引き換えに声を失うリスクがある。秋野はどのような決断を下したのか。

《凄く考えました。先生方の説明もしっかり伺いました。そしてリスクはあるけど化学放射線療法で鬼退治することを決めました》(同ブログより)

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