ビッグボスと金髪女性は一定の距離を保ったままだ
過去には、野村克也氏が南海の選手兼監督時代に、毎日のように球場に来たサッチーこと故・野村沙知代氏がコーチ人事や選手起用にまで口を出し、選手の間で「女監督(じょかんとく)」と陰口を叩かれたことがあった。在京球団関係者はこう語る。
「ビッグボスは『ノーヒットで点を取る』とか『今年は来年のためのトライアウト』など、これまでの野球の常識を覆す『新庄改革』を全面に押し出しており、慣例としてオフに限られていたCMもシーズン中に出演している。彼女の遠征同行も、パートナー帯同を当たり前にしようという“新庄改革”の一環ではないか」
監督就任時に「投手3人、野手4人のタレントを育てる」と話していたビッグボス。開幕からとっかえひっかえスタメンに若い選手を起用し、万波中正や清宮幸太郎、松本剛、野村佑希などの“新庄チルドレン”を育ててきた。2023年1月、北広島市に完成する新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」へ向かって順調に進んでいるように見える。だが、評価する声ばかりではない。スポーツ紙デスクはこう言う。
「最下位は想定済みだが、計算外だったのは観客動員数です。日本ハムの1試合平均は1万5602人(7月10日現在)で12球団ワースト。パ・リーグ1位のソフトバンクの約半分です。ビッグボス人気だったのは開幕1か月で、最下位独走に合わせて球場に足を運ぶファンが激減した。やはり勝てる監督でなければならないとして、オフに稲葉篤紀GMを起用する動きもある」
プライベートと一緒に「野球生活」も充実させてほしいものだ。