芸能

伍代夏子が語る肝炎の恐ろしさと早期発見の大切さ「どうか早く検査を」

伍代夏子

苦しい闘病生活を乗り越えた伍代夏子

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、忘れてはいけないもう1つの感染症がある。「肝炎」──国内の肝炎ウイルス感染者(B型・C型)は250万人ともいわれ、自覚症状がないまま肝硬変や肝がんになりやすく「沈黙の殺人者」などといわれる。だが、苦しい闘病生活を乗り越えた彼女は「なくせる病気」だと断言するのだ。

 徳川家康生誕の地であり、東海道の宿場町として栄えた歴史ある街・愛知県岡崎市。世界有数のジャズ資料の宝庫でもあり“ジャズの街”として知られるが、

「ジャズだけじゃありません。岡崎は演歌を応援してくださる街なんです。私は新人時代から何度も訪れています」

 と話すのは歌手の伍代夏子。7月17日、伍代は岡崎市を訪れ、同市の中根康浩市長、保健部健康増進課の青山政美課長と懇談を行った。テーマは演歌……ではなく、「肝炎」だ。

 伍代はC型肝炎を患って克服した経験を持ち、2012年にスタートした厚生労働省の肝炎総合対策推進国民運動事業『知って、肝炎プロジェクト』で肝炎対策特別大使を務めている。自らの経験を踏まえ、全国各地へ赴いて肝炎の正しい知識を広め、肝炎ウイルス検査の大切さを伝える活動を続けている。

 このプロジェクトでは、都道府県及び保健所設置市からの応募により自治体を選定し、イベントの実施等を集中的かつ一体的に実施する「積極的広報地域」を設けており、岡崎市は令和4年度の積極的広報地域に選ばれた。

 実は愛知県内でも早くから無料肝炎ウイルス検査の実施に踏み切るなど、岡崎市はかねて肝炎対策に熱心に取り組んできた。そんな岡崎市が課題として挙げたのは、肝炎ウイルス検査の受検率アップだ。中根市長は懇談の冒頭で、こう語った。

「肝炎の早期発見、早期治療へつなげられるよう、市民の皆さんが自発的にウイルス検査へ足を運んでいただけるような啓発活動に力を注いでいきたい」

 肝炎は国内最大級の感染症とされ、日本で200万〜250万人が感染していると推計されている。感染経路には入れ墨や消毒が不充分な器具を用いてのピアスの穴あけのほか、感染率は低いながら性行為や母子感染なども含まれる。つまり、どの世代でも感染する可能性がある。

 毎年約3万人もの命を奪う肝がんの原因の約8割を占めるのが、B型・C型のウイルス性肝炎だ。肝炎ウイルス感染によって慢性的な炎症が繰り返されることで肝機能が悪化、肝硬変や肝がんのリスクが高まるのである。

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン