冒頭の祝花が届けられた先は、その勝村が戦った7月10日の「ガンバレ☆プロレス」大田区総合体育館大会。長瀬は、恩人の勝村と同団体への義理を忘れていなかったのだ。
「長瀬さんの義理堅さを知ることができて、同じ男として尊敬し憧れます。ドラマの最終話でブリザード寿は亡くなったけれど、ご本人がクランクアップで『またプロレスがやりたくなっちゃったらどうしよう?』って名残惜しんでいたと、ニュースで読んだことがあります。ぜひ、また復活してほしいですよ」(前出・40代男性プロレス客)
ジャニーズ退所後は、音楽や映像の創作活動をしていて、スポットライトの下に戻ることはないとされているが……長瀬待望論は、女性ファンにとどまらず、男性からも聞こえてくる。
懐かしさ、友情、そして将来へのかすかな期待。体育館の隅に置かれたたった1基の祝花が、来客たちにさまざまな思いを抱かせていた。