芸能

「20世紀最後の大型新人」shela、10年の沈黙を破り語った今とあの頃 現在は北海道で10歳息子の母としてYouTubeに挑戦

shelaはかつて2003年3月号の『Scawaii』表紙にも登場(写真/舞山秀一)

shelaはかつて2003年3月号の『Scawaii』表紙にも登場(写真/舞山秀一)

「20世紀最後の大型新人」として1999年、『White』にてデビューしたアーティストshela。翌年11月、日本有線放送大賞新人賞、翌々年1stアルバム『COLORLESS』でオリコン週間アルバムチャート第1位など活躍したが、2012年頃を境に表舞台から姿を消した──。ミステリアスな存在だった彼女は現在、1児の母として奮闘中。この10年間、彼女は何を考え、何に悩み、どうやって生きてきたのか。その闇に突如灯った“ほのかな希望”とは?

 * * *
「『HEY!HEY!HEY!』で浜田(雅功)さんから受けたツッコミは、本当に容赦なくて痛かったな(笑)。あと『ミュージックステーション』では緊張している私にタモリさんが優しく声をかけてくれて……」

 そう思い出を語るshela。水野美紀主演ドラマ『女子アナ。』(2001年・フジ系)の主題歌『feel』、アニメ『ONE PIECE』(フジ系)のエンディングテーマ『月と太陽』など数々のヒット作に恵まれ、輝かしい活躍を見せてきたが、その裏には苦悩や葛藤があった。

「ある日、プロデューサーから電話がかかってきて、『今日からお前はshelaだ』と言われたんです。本名で活動したかったので、ひどく言い合いになりましたね(笑)。『White』のレコーディングでも、『もっとこうして欲しい』と求められる部分が、自分にない引き出しに思えて戸惑ったり。ですが、必死に食らいついて、できることが少しずつ増えていって……。shelaというアーティストの理想の形に近づいていけるように、一生懸命手探りで模索し続けていた感じでした」

 なかでも『feel』は彼女を語る上で外せない楽曲だ。

「バラード曲=shelaが、私のイメージだったのですが、『feel』はバンドサウンド。ジャンルがかけ離れていて、自分が目指すアーティスト像からも遠のいてしまいそうで、怖くなってしまって……。悩んだ末に家族とも話し、歌をやめることまで考えました。でも、結果的に、これまでのどの楽曲よりもファンの方の反応が良かったんです。それをきっかけに、自分が思う“自分らしさ”だけが評価されるわけじゃないこと、自分の可能性を勝手に決めつけていたことにも気づけました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン