寺井理事長によれば、後半開幕カードとなったヤクルトとの3戦目で、村上宗隆に3本塁打を許して2対4で敗れたことが大きかったという。
「正直ね、ヤクルトに3連勝すれば再点灯も考えていたんです。それが、漫画みたいな負け方をしてしまって……。村上に3連発を食らいますかね。7月14日にヤクルトのマジックが一度、消滅した時は、ここで盛り上がるとまた負け出すだろうと静観していましたが、10日後にヤクルトのマジックが再点灯したので正解でした。今回も、3連勝するかを確かめてよかったですわ」(寺井理事長)
8月2日の巨人戦からは、高校野球に甲子園を明け渡すことによる4週間の死のロードが始まるが、しばらくは商店街の“マジック再点灯”もなさそうだ。看板の上に位置する「めでタイガー」が修理に出されるからだ。
めでタイガーはもともと、10メートルのレールを電動で往復移動するが、最近はモーターの故障により止まったままだった。本来、シーズンオフに修理する予定だったところ、阪神が開幕直後から低迷し、7月2日にヤクルトのマジック53が点灯したことで、めでタイガーを8月3日から修理に出す準備を始めたのだという。
「ヤクルトに3連勝したら修理の延期も考えていましたが、予定通り修理に出します。4~5日程度で修理できるようなので、その時点でヤクルトにマジックが再々点灯していなければ、商店街もマジックを再点灯させようと考えています」(寺井理事長)
万全の状態で戻ってきためでタイガーに花を持たせられるか。矢野監督の手腕が問われる。