後世に残る作品を描きたかった
池田さんは『ベルサイユのばら』が誕生50周年を迎えたことについて、こう語る。
「連載開始当初、漫画は低俗なもので、読み捨てにされていました。ですから私は、後世に残る作品を描きたかった。この作品が子から孫へと読み継がれていることは、本当に光栄なことです」
時代は変わった。しかし、オスカルの自由と正義を貫く生きざまは、世代を超え、多くの女性を引き付けているのだ。
アニメシリーズは主題歌も人気に
【プロフィール】
池田理代子さん/劇画家・声楽家。代表作として『オルフェウスの窓』(集英社)、『女帝エカテリーナ』(中公文庫)など。’09年に、フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章が贈られた。現在、声楽家としても活躍中。
◆『ベルサイユのばら』50周年記念展覧会が開催‼
1972年4月28日に連載が開始されてから今年で50年。これを記念し、東京と大阪で展覧会が開催される。連載当時の原画やカラーイラストのほか、40年ぶりの新刊『ベルサイユのばら エピソード編』の原画など、約180点を公開。また、宝塚歌劇で上演された「今宵一夜」の舞台「オスカルの部屋」をイメージしたコーナーや舞台衣装、小道具なども展示されるほか、TVアニメ版の見どころの解説とセル画なども見られる。貴重な"お宝"とともに、魅力を再発見してみては?
●東京会場/東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52F)
2022年9月17日(土)~11月20日(日)
●大阪会場/阪急うめだ本店 9階阪急うめだギャラリー
2022年11月30日(水)~12月12日(月)
※開館時間、入館料、その他の最新情報については展覧会公式サイト参照
取材・文/上村久留美 取材協力/前川亜紀
※女性セブン2022年8月18・25日号
