サインに応じる清宮
「のんびりして危機感がなく、ハングリー精神に欠けた4年間に比べ、この1年で野球に真摯に向き合うようになった。10キロ減量したこともそうですが、新庄監督に怠慢走塁を怒られてから、試合前の走塁練習に真剣に取り組むようになった。オースルターでは自信をつけたようで、『オールスター後に野球が変わった』と言うコーチもいます。新庄監督もスター性を評価している」
1年契約とされるビッグボスの続投報道も清宮にとって追い風になっていると言われるが、西武戦(8月10日)で二塁へ滑り込んだ際、遊撃手の源田壮亮と交錯した時のケガが原因でスタメンから外れた。
「DHかファーストでスタメン起用されてきたが、11日の試合中に清宮の異変に気付いた新庄監督の判断で途中退場して病院に向かった。16日の楽天3連戦の初戦に代打で登場したが凡退。2戦目は代打での途中出場だったが2三振。3戦目では1番サードでスタメン復帰したがノーヒット。本来の打撃に戻るにはしばらくかかるのではないか」(同前)
3割5分台をキープして首位打者を突っ走っている11年目の松本剛のように、日本ハムには新庄効果で覚醒しようとしている選手が多くいる。清宮が途中退場した8月11日の試合では、プロ8年目の清水優心がプロ初のサヨナラ打を放った。清宮もケガを乗り越え、覚醒できるだろうか。