運動などの「身体活動」はどうか。
「運動不足は日本人男性の発がん要因の1.0%と無視できない。1日1時間以上の運動や、長時間座り続けないことが重要です。特に今はコロナ禍で在宅勤務が普及し、会社員の8割が座る時間が増えたそうです。座る時間が長い人は短い人に比べて82%もがん死亡リスクが高くなります」
がんにならない習慣として意外なのが、貧乏ゆすりをすることだ。
「運動する時間がない人は、座ったままでもできる貧乏ゆすりだけでもいい。筋肉を動かし続けることでエネルギー消費を高め、股関節の老化防止効果も期待できます」
病気を避けることは難しいが、“その時”を遅らせることが、晩年を幸せに過ごす鍵となる。
監修/中川恵一医師
※週刊ポスト2022年9月2日号