「秘匿」に特化しているアプリ「Telegram」が子供のスマホに入っていたら注意が必要
「ただの反抗期」で見過ごさないために
薬物使用者を見破るのは、専門家にも難しい。だが、異変の兆しは必ずある。まずは、子供のスマホに『テレグラム』や『ウィッカー』といった、未成年が使う理由のない秘匿アプリがないかチェックしてほしい。また、SNSのアカウントをいくつも持っている子は、愚痴や悩みを吐き出すための、いわゆる普通の「裏アカ」だけでなく、薬物購入のためのアカウントを持っている可能性もある。
「急にうそをつくようになった、言葉が荒くなった、お金をせびるようになった、深夜まで寝つかない……など、普段と違う行動が目につくようになるのも、兆候の1つです。普通の反抗期と見分けがつきにくいですが、少しでもおかしいと思ったら、勘違いでも、匿名でもかまわないので、すぐに精神保健福祉センターや麻薬取締部などに相談してください。
薬物に手を出してしまった子は容疑者ではなく、悪い大人に利用された被害者です。相談したからといって、直ちに捜査対象になるわけではありません。相談した家族や子供のプライバシーは必ず守られるので、迷わず連絡していただきたい」
瀬戸さんは、何よりも、幼少期から薬物の危険性を刷り込んでおく必要があると話す。子供たちを守るには、まずは大人が知識を持つべきだ。
※女性セブン2022年9月1日号
関東信越厚生局麻薬取締部部長などを歴任してきた瀬戸晴海さん