芸能

《ミセスがテレビに進出!》冠番組がプライム帯で放送される3つの必然性 今後、バラエティ進出が拡大する可能性も

Mrs.GREEN APPLEの冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)が放送される(公式HPより)

Mrs.GREEN APPLEの冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)が放送される(公式HPより)

 Mrs.GREEN APPLEの活躍が止まらない。音楽関係だけでなく、テレビ番組へのニーズ、も高まっている。ついにはプライム時間帯の冠番組も決まったのだ。その背景について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 

 * * *
 2日22時からMrs.GREEN APPLE(以下、「ミセス」に略)の冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)が放送されます。 

 ミセスと言えば、『輝く!日本レコード大賞』で2年連続「大賞」を受賞中のほか、今月22日に初開催された国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』で「最優秀アーティスト賞」を受賞したばかり。今や日本トップのアーティストであることに疑いの余地はないでしょう。 

 しかし、テレビの冠番組は別の話。音楽番組ではなく、いちアーティストの名前を掲げた番組は突出した人気がなければ成立しないだけに、それがプライム帯(19~23時)で放送されるところにミセスの勢いを感じさせられます。 

 ただ今回の『テレビ×ミセス』は、単に人気があるだけでなく、さらに突き詰めた意味合いがあるからこその冠番組なのでしょう。ここではアーティストによる過去の冠番組もあげながら、「テレビマンへのインパクト」「TBSとの縁」「10周年」という3つのポイントからその必然性をあげていきます。 

ミセスも冠番組は放送済みだった 

 まずふれておきたいのは、テレビ業界における“冠番組”の現状について。 

「この人が出ているから見る」という出演者ベースで番組を選ぶ人が少なくなったことで、ゴールデン・プライム帯(19~23時)では冠番組そのものが減っています。現在放送されている冠番組は、長年放送されているものを除けば「旬の芸人かアイドルがファン向けの冠番組を深夜帯で放送している」というケースがほとんど。それだけに今回ミセスの冠番組がプライム帯で放送されることは異例の編成と言っていいでしょう。 

 ちなみに過去の主なアーティストによる冠番組をあげると、『サザンの勝手にナイト あっ!う○こついてる』(サザンオールスターズ、日本テレビ系)、『桑田佳祐の音楽寅さん~MUSIC TIGER~』(フジテレビ系)、『ayu ready?』(浜崎あゆみ、フジテレビ系)、『ウタフクヤマ』(福山雅治、フジテレビ系)などが放送されました。また、DREAMS COME TRUEの『うれしたのし大好き』(フジテレビ系)なども事実上の冠番組ですが、いずれもかなり前であり、深夜帯の放送です。 

 最近では2022年に『藤井 風テレビ with シソンヌ・ヒコロヒー』(テレビ朝日系)が放送されたほか、実はミセスも2023年に『ミセススクールクエスト』『Cafe GREEN APPLE ~ミセスLOVERが集う店~』(テレビ朝日系)という2つの冠番組が放送されました。しかし、やはりこれらも深夜帯であり、今回のプライム帯での放送は際立っています。 

 では、なぜプライム帯で放送されるのか。もちろん放送するTBSの編成的な事情もあるでしょうが、最大の理由は、若年層への突き抜けた人気。「そんなこと知ってるよ」と思うかもしれませんが、テレビマンへのインパクトは視聴者の想像を上回るものがあるようです。 

関連キーワード

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン