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新潟のワイナリーを1泊2日で訪ねる旅 日常を忘れてゆったり過ごすプラン

滞在型ワイナリーで日常を忘れゆったり過ごす

滞在型ワイナリーで日常を忘れゆったり過ごす

 年々身近になってきた日本ワイン。ワイナリーを訪ねる旅のベストシーズンは、収穫・醸造の様子が見られるまさにいま。ワイン初心者も楽しめる1泊2日プランで、新潟のワインの魅力を発見する旅に出かけよう!

 カーブドッチを中心に5つのワイナリーが集まる「新潟ワインコースト」は、日本海に面した海岸地帯にある。新潟駅から無料の送迎バスで1時間弱。『カーブドッチワイナリー』に到着後は、ワイナリー内の施設を楽しむだけで1泊2日があっという間に過ぎていく。

 冷涼な気候と水はけのよい砂地で育ったぶどうから作られるワインは、軽やかな味わい。徒歩圏内にある5つのワイナリーはどこも花と緑に囲まれ、訪れる人の心と身体を癒してくれる。

 1泊2日の滞在で思い切りリフレッシュしたら帰途へ。新潟駅への途中、水鳥と自然が豊かな公園や、新鮮な魚介が豊富に並ぶ道の駅に立ち寄るのも楽しい。道の駅「新潟ふるさと村」では、買い物はもちろん、雪国体験などもできる。

 ソムリエで、日本ワイナリーアワード審議委員長の遠藤利三郎さんは言う。

「日本のワイナリーは毎年30〜40軒のペースで増えています。欧州のワインを再現しようと努力していた時代もありましたが、いまは採れるぶどうの個性を生かす『テロワール』の考え方を大切にする方向に。日本ワインの味にも多様性が生まれ、飲み手だけでなく、個性的な作り手もどんどん増えていっています」

【ワイン】
●カーブドッチワイナリー

喧騒を離れ身も心も整える

喧騒を離れ身も心も整える

醸造所にはオーク樽とぶどうのかぐわしい香りが漂う

醸造所にはオーク樽とぶどうのかぐわしい香りが漂う

ワインが並ぶ地下のセラーも圧巻

ワインが並ぶ地下のセラーも圧巻

 食事から温泉、リラクゼーションスパまで、1泊2日では楽しみ切れない滞在型のワイナリー。複数のレストランやカフェを気分に合わせて使い分けたり、ワインを片手に読書をしたりと、心ゆくまでリラックスできる。例年9〜10月は混みあうが、意外にも雪が積もらず、静かに過ごせる冬の滞在も狙い目。

住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
ワイナリー見学:有
ぶどう畑の見学有 
試飲:有
レストラン営業時間:【薪小屋】11時〜15時
ショップ営業時間:【ワイナリーショップ】10時〜17時

【レストラン】

昼はビール、夜はワインを楽しむのがツウの滞在者

昼はビール、夜はワインを楽しむのがツウの滞在者(写真は「自家製もちぶたのソーセージ盛合わせ」(2200円)と自家醸造「ペールエール」(ジョッキ880円)は相性抜群!)

 レストラン「薪小屋」には、ソーセージ工房とビール醸造所を完備。どちらもできたてを味わえるのはここだけ。ワインの醸造家が手がけるペールエールは、フルーティーで華やかな味わい。肉料理は炭火で焼き上げられ、燻された香りにビールも進む!

【ホテル】

朝7時からのモーニング、午後はアフタヌーンティーと、優雅な時間が過ごせる

朝7時からのモーニング、午後はアフタヌーンティーと、優雅な時間が過ごせる

 噴水のある中庭を囲むように造られた「ヴィネスパ」内には、温泉・スパ・レストラン・宿泊施設が。リニューアルで、ラウンジは約4000冊の本とワインが楽しめる大人の空間へと生まれ変わった。宿泊者の入館料は無料。日帰り温泉利用なら1000円でラウンジも利用可。

移設内には「アヴェンダ」のスパやヘアサロンを併設。温泉でほぐれた体をメンテナンス

移設内には「アヴェンダ」のスパやヘアサロンを併設。温泉でほぐれた体をメンテナンス

2つの宿泊施設の部屋には小動物や植物の名前がつけられ、それぞれ内装やインテリアが異なる。写真は「トラヴィーニュ」の「あなぐま」

2つの宿泊施設の部屋には小動物や植物の名前がつけられ、それぞれ内装やインテリアが異なる。写真は「トラヴィーニュ」の「あなぐま」

自家温泉を引いた温泉。ぶどう畑と星空を眺め、大自然を感じながら開放的に入浴できる

自家温泉を引いた温泉。ぶどう畑と星空を眺め、大自然を感じながら開放的に入浴できる

温泉でほっこり。日帰り入浴できる

温泉でほっこり。日帰り入浴できる

ヴィネスパ内でもワインの試飲(200円)ができる

ヴィネスパ内でもワインの試飲(200円)ができる

フランス語で砂を意味する「サブル(赤)」(5940円)は、ワイナリーを代表する1本

フランス語で砂を意味する「サブル(赤)」(5940円)は、ワイナリーを代表する一本

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