芸能

半年でメインゲストに登り詰めたJP、業界内で愛される意外な理由

ブレイク筆頭の芸人、JP

ブレイク筆頭の芸人、JP(インスタグラムより)

 今年ブレイクした芸人の筆頭といえば、JP(39才)だろう。松本人志の代役出演で一躍、脚光を集めた彼が今、人気番組のメインゲストでの出演が急増している。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが業界内で際される理由に迫った。

 * * *
 4日夜の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)にモノマネ芸人のJPさんが出演します。

 驚かされるのは、再現VTRなどではなくスタジオゲストであり、ラテ欄に「JPが14年間口をきかなかった弟と…」、ホームページに「JPが14年間も会話していない弟にサプライズ!」と書かれるなど、見どころのトップ扱いであること。この日は岡田准一さんや坂口健太郎さんらもゲスト出演するだけに、JPさんの扱いが急激に上がっている様子がうかがえます。

 業界内では「2022年断トツのブレイク芸人」と言われるJPさんのきっかけは、1月30日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)。コロナ感染者の濃厚接触者となった松本人志さんの代わりに出演し、東野幸治さんにふんした原口あきまささんとオープニングコントを披露しました。さらにJPさんは4日後の2月3日にも、『ラヴィット!』(TBS系)で川島明さんの代理出演。モノマネのクオリティとフットワークのよさが称賛を集めました。

 それから半年あまり、当初はモノマネを披露するだけのスポット出演が多かったものの、現在ではさまざまな番組に出演。ネタ番組の『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)、『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)。トーク番組の『しゃべくり007』(日本テレビ系)、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)、『ボクらの時代』(フジテレビ系)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、『ダウンタウンDX』(読売テレビ・日本テレビ系)。

 生放送情報番組の『ポップUP!』(フジテレビ系)、経済番組の『モノ・マネー』(NHK Eテレ)、クイズ番組の『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)、『99人の壁』(フジテレビ系)、子ども向けの番組の『おはスタ』(テレビ東京系)、動物番組の『サンドウィッチマンのどうぶつ園飼育員さんプレゼン合戦ZOO-1グランプリSP』(CBC・TBS系)、占い番組の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)。

 その他にも、現在放送中の『ZIP!』(日本テレビ系)内ドラマ「泳げ!ニシキゴイ」に出演したり、最近でも8月31日に『鳥人間コンテスト2022』(読売テレビ・日本テレビ系)にゲスト出演したりなど、モノマネ芸人の枠を超えたジャンルレスな活躍を見せています。

 どんなに似ているとしても松本人志さんのモノマネだけではここまで短期間で出演の幅を広げることは難しいだけに、なぜ今、JPさんはここまで求められているのか。業界内のさまざまな人に話を聞いて、その秘密を探ってみました。

「マジメな苦労人」の長身イケメン

 JPさんについて業界内で制作現場や記者などに話を聞いたとき、最も返ってきた言葉は、「マジメ」「苦労人」でした。

 現在39歳のJPさんは、小学生のころからずっといじめられていて友だちがいなかったこと、いじめを逃れるためにモノマネを練習して徐々にレパートリーを増やしたこと、お笑いコンビを結成しながら1年で解散したこと、上京するために就職して働いていたこと、オーディションに10年落ち続けて極度の貧乏暮らしをしていたことなどを明かしています。

前述した出演番組の中で「トーク番組が最も多い」という事実からも、テレビマンたちが遅咲きの苦労人であることに注目し、その人柄に興味を持っている様子がわかるでしょう。「モノマネ芸人はトークが苦手」と言われ、モノマネを披露する1~2分程度の出演時間に留まる人が多いだけに、JPさんは別格の扱いを受けているのです。

 ただJPさんのトークは、まだまだ発展途上の段階。MCから噛んでしまうことを指摘されるシーンもありますし、モノマネを連発して逃げ切るようなときも少なくありません。しかし、そんなJPさんを「ちょっと挙動不審なのがいい」「ウブだからイジリやすい」などと面白がるような声もあります。たとえばJPさんは8月24日の『ホンマでっか!?TV』で極度のあがり症であることを明かしていましたが、それをMCの明石家さんまさんが楽しそうにイジっていました。

関連記事

トピックス

三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
訃報が報じられた日テレの菅谷大介アナウンサー
「同僚の体調を気にしてシフトを組んでいた…」日テレ・菅谷大介アナが急死、直近で会話した局関係者が語る仲間への優しい”気遣い”
NEWSポストセブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン