国際情報

中国山東省、猫を捕獲し食用に販売していたグループを摘発 150匹を救出

ほとんどの猫は盗まれたペットとみられる

ほとんどの猫は盗まれたペットとみられる

 中国山東省の省都、済南市の警察は8月下旬、生きたスズメを使って猫をおびき寄せ、罠にかけて捕獲し、食肉として販売していたグループを逮捕し、11のケージに詰め込まれた150匹近くの猫とおとりの31匹のスズメを助け出した。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 警察の捕獲の現場に居合わせた地元の動物保護団体職員によると、ほとんどの猫は盗まれたペットとみられる。すでに済南市の住民2人が保護された猫の中に自分の盗まれたペットがいることを確認。自分の猫がいるかどうか見に来た飼い主は涙を流して安堵していたという。

 これらの猫はリモコン式の罠の仕掛けがある金網の箱のなかに入ったスズメにおびき寄せられて、箱の中に入り罠にかかったもので、警察は一味の数人を拘束し調べている。

 中国では犬の肉を食べることは知られているが、食糧事情が悪かったころの習慣の名残りで、地方都市では猫の肉を食用にしている。中国南部の2大都市、深セン市と珠海市が2020年、犬と猫の肉の食用を禁止したが、他の地域は犬猫の肉の食用を禁止する明確な法律はないため、これらの肉がいまだに流通しているという。動物福祉を訴えるヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルによると、中国で食用として殺される犬は年間約1000万匹、猫は400万匹と推定されているという。

 動物保護団体が中国本土の3億7800万人を対象に行った調査では、75%近くが犬猫の食用禁止に賛成しているという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
国仲涼子が『ちゅらさん』出演当時の思い出を振り返る
国仲涼子が語る“田中好子さんの思い出”と“相撲への愛” 『ちゅらさん』母娘の絆から始まった相撲部屋通い「体があたる時の音がたまらない」
週刊ポスト
「運転免許証偽造」を謳う中国系業者たちの実態とは
《料金は1枚1万円で即発送可能》中国人観光客向け「運転免許証偽造」を謳う中国系業者に接触、本物との違いが判別できない精巧な仕上がり レンタカー業者も「見破るのは困難」
週刊ポスト
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン