「いつ、むかえにくる……?」(道木怜南)
『Mother』第10話(2010年/日本テレビ系)
【あらすじ】
小学校の理科教師として働く鈴原奈緒(松雪泰子・当時38才)は、児童虐待を受けている女子児童・道木怜南(芦田愛菜)と出会い、彼女を誘拐。“母”として怜南を守るため、逃亡生活を送る。母性とは何かを問うた問題作。
【ココで見られる】
『Mother』DVD-BOX:2万20円 発売元:バップ、Huluで配信中。(C)NTV
フードコーディネーター・赤堀博美さんは、『Mother』(2010年/日本テレビ系)を選んだ。
「私は多くのドラマの劇中料理を担当してきましたが、いちドラマファンとして印象に残っているのが『Mother』です。第10話で怜南(芦田)が、自分を誘拐した“母”に電話で、涙を流しながらお迎えを懇願するシーン。いま改めて見ると、子供は大切な人が誰なのか、本能でわかっていて、相手のことを心から思っているのだなと感じました。
制作側として思い出深いのは、『喰いタン』(2006年/日本テレビ系)。当時は『給食費を払っているのに“いただきます”を言う必要はない』という保護者からのクレームが論議を呼んでいたのですが、ドラマでもそれを描いていたのが忘れられません」(赤堀さん)
【プロフィール】
赤堀博美さん/赤堀料理学園校長。料理講演会、食のイベントにも多数出演。今期ドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系)の劇中料理を担当している。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2022年9月29・10月6日号