「ミラクルというか、引き寄せの多い一年でした」──2018年、俳優・町田啓太(32才)は年末のイベントでこう語った。いま思えば、引き寄せたことのひとつは彼女だったのかもしれない。2020年下半期に大ブレークし、主演はもちろん脇役でも目が離せない存在となった彼を、いちばん近くで支え続けた、4才年上女優の素顔とは──。
9月中旬、まだ夏の気配が夜風に残る東京・銀座。ネオンの合間にたたずむ割烹料理店で、北村一輝(53才)や佐藤寛太(26才)など俳優仲間とテーブルを囲む町田啓太の姿があった。
積もる話があったのか、一行が店を出たのは夜も深まった午前2時過ぎ。人影もまばらになった銀座の路上で、それでもまだ名残を惜しむように、町田は仲間としばらく話し込んでいた。
その輪のなかに、人目をひく鮮やかなピンクのロングワンピースを着た女性がひとり。町田の隣に自然に寄り添い、時折見つめ合って言葉を交わす。身長181cmの町田と並んでも、見劣りをしないスタイルの持ち主だ。町田が帽子を脱いで深くお辞儀をし、仲間たちの輪を離れると、女性もピタリとそのあとに続いた。そして、タクシーに乗り込んで帰った先は、ふたりが暮らす家──。
「劇団EXILE」のメンバーである町田は、中学校卒業後はパイロットを目指し、日本航空第二高等学校(現・日本航空高等学校石川)に進学。
「両親に頼み込んで、地元を離れての決断だったそうです。でもそうして進んだ高校で、ダンスに出会ってしまって夢中に。視力の問題でパイロットになることが難しいとわかると、ダンスを教える体育教員を目指すため、日本体育大学へ進みました。町田さんには昔から、こうと決めたら揺らがない強さがあったようですね」(テレビ局関係者)
大学でのダンスサークルでの活動が芸能関係者の目に留まり、所属事務所が運営するダンススクールに特待生として入学。その後2010年に開催された「第3回劇団EXILEオーディション」で、約2000人の頂点に立ち、舞台『ろくでなしBLUES』で俳優デビューを果たした。
順調にキャリアを積み、いまや「人気ナンバー1の若手俳優」といわれるようになった町田。いままで恋の噂もなかった彼だが、実は、秘めた恋を育んでいた。お相手は冒頭のピンクのワンピースの女性だ。
「玄理さん(35才)という女優です。東京生まれの韓国籍の女性で、もともと芸能界へ興味を持っていた彼女は、『王様のブランチ』(TBS系)でリポーターを務めていたこともあります」(映画関係者)
玄理は青山学院大学の在学中、韓国の大学に交換学生として渡韓し、演技学校に通い始めたことから俳優の道をスタートさせた。歌手イ・ジョンの『熱』(2006年)のミュージックビデオ出演でデビュー。その後、岩井俊二監督の映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年)、Netflixドラマ『全裸監督』(2019年)など、主に日本の作品に出演している。
「中学生のときにイギリスに留学し、英語も堪能。日本語、韓国語、英語を操るトライリンガルです。海外作品への参加も多く、彼女自身もアジア、そして世界での飛躍を目標にしています」(前出・映画関係者)