妻の田中裕子(右)と買い物(2021年2月)
普通なら起こらないミス
順調に進んでいたはずのライブツアーで突如として湧き起こった日程変更騒動。あるイベント会社のスタッフは、このトラブルに首をかしげる。
「通常、コンサートの日程は、1年以上前、規模によっては2年以上前から何人もの関係者が打ち合わせを重ねて検討し、会場を押さえます。普通ならこんなミスは絶対に起こりようがないんです。しかも、この公演はチケットの先行発売が5月。ずいぶん時間があったのにこのタイミングでの“不手際”発覚というのも理解し難い。結果的に前日に変更になったわけですが、前日に同じ会場がたまたま空いていたというのも、何とも不思議ですね……」(イベント会社スタッフ)
思えば、沢田のコンサートにはトラブルがつきものだった。2015年には、コンサート中に観客にブチ切れるという騒動が起こった。MCの最中に「歌って?」と声をかけた観客に対し、「黙っとれ! 誰かの意見を聞きたいんじゃない。嫌なら帰れ!」とプッツン。
さらに、2018年には、さいたまスーパーアリーナでの公演当日にドタキャン。9000人の集客予定が7000人しか集まらなかったからというのがその理由だったが、せっかく集まった7000人のファンを置き去りにして会場から引き揚げてしまったことは世間でも波紋を呼んだ。
その翌年には、日本武道館でのコンサートにサクラを動員した疑惑が勃発。公演に無料招待するというLINEが出回り、コンサート会場では無料招待券がバラまかれる様子が確認されたのだった。
「2018年のドタキャン騒動の際には、会場に《契約上の問題が発生したため中止とさせていただきます》という張り紙が掲示されましたが、実際には、“想定していた人数よりお客さんが少なかった”という沢田さんのプライドによるものだったといわれています。
これについては、後日、沢田さん自身が報道陣に対して『いちばんの原因は、ぼく自身にさいたまスーパーアリーナでライブをやる実力がなかったことだと思います』と自分の決断で中止にしたことを明かしました。実はこのドタキャン騒動の数か月前にも、ライブの急な日程変更があった。そのときは沢田さんの気分を害するようなことがあったそうです。
今回の突然の日程変更の理由は主催者側の不手際となっています。沢田さんの怒りが主催者側に向けられ、再びのプッツンになるのか……後日、沢田さんの口から具体的な説明がなされる可能性はありますね」(前出・音楽関係者)
公演の前月に迫った段階でのライブの日程変更。仕事や親の介護、子供の世話などの調整や、飛行機、ホテルの手配なども必要になる。問題なく予定を調整してライブに駆け付けられるファンの方が少ないかもしれない。
「このご時世ですから、出演者の体調不良で公演が中止になったりすることはよくあるので、それは仕方ないことだと覚悟していました。でも、この段階になって“日程管理の不手際”で変更というのはファンをないがしろにしすぎではないでしょうか。せめて、どのような経緯で変更になってしまったのか、きちんと説明してほしいですね」(前出・60代のファン)
心待ちにしていたジュリーの生歌に酔いしれる機会を突然奪われたファンの心境は「勝手にしやがれ」では済まないようだ。
※女性セブン2022年10月27日号