田中裕子一覧

【田中裕子】に関するニュースを集めたページです。

撮影が進行する合間をぬい近所に買い出し
沢田研二、志村けんさん代役で出した3つの条件と糖尿病告白
「本番直前に、静かに瞼を閉じるんです。しばらくして彼が目をゆっくり開くと、そこにいるのは別人なんです。凄まじい集中力でした…」(映画会社関係者) 新型コロナの影響で、映画『キネマの神様』の撮影は超厳戒態勢で進んでいる。通常より距離を取ったスタッフの中心にいるのは、沢田研二(72才)だ。彼の険しい表情がはりつめた現場の緊張感をいっそう高めていく。その様子は、「真剣勝負」という言葉がふさわしい。『キネマの神様』は、松竹映画100周年記念作品。人気作家・原田マハの小説を原作とし、山田洋次監督(88才)がメガホンを取る。主演には、志村けんさん(享年70)と菅田将暉(27才)が起用され、志村さんにとっては、初の映画主演作になるはずだった。 主人公は、ギャンブルにのめり込み、妻や娘に心配をかけてばかりのどうしようもない父親で、彼にとってギャンブルと同じくらい愛を注いでいるのが映画だ。ストーリーは、その男性の過去パートと現在パートが織りなされる形で進んでいく。「3月中旬には現在パートの撮影が終了し、3月下旬から志村さんが演じる過去パートの撮影が始まる予定でした。ところが初日に志村さんが撮影を突然キャンセル。現場は騒然としました。ただ、もっと驚いたのはその1週間後。まさか、新型コロナで亡くなってしまうなんて…。山田監督もショックのあまりしばらく何も手につかない様子でした」(前出・映画会社関係者) 不意に訪れた主役の降板は、作品をお蔵入りにしかねないほどの衝撃だったという。しばらくして白羽の矢が立ったのが、沢田だった。「沢田さんは所属事務所には事後報告で、山田監督から打診を受けてすぐに快諾をしたそうです。沢田さんと志村さんは20代の頃からの盟友で、テレビや舞台での共演は数知れず。1年半もの間、ラジオの冠番組を一緒に担当したこともあるほど、互いに認め合っていた存在でした。 さらにこの映画のプロデューサーは、沢田さんのマネジャーを長年務めていた男性の娘婿。沢田さんは彼らの結婚式で乾杯の挨拶をしているんです。それだけの縁があれば、断る理由が見つからなかったのでしょう。山田監督も沢田さんの心意気に応えて、脚本を一部書き換えるなど、すぐに撮影再開に向けて動き始めました」(別の映画会社関係者)◆プライベートを口にしない沢田の衝撃告白 志村さんの代役を務めるにあたり、沢田は3つの条件を出していたという。1つめは、体形や髪形などは普段の沢田のままであること。「髪を染めたりダイエットをしたりはしないということでした。志村さんの風貌に似せることは、志村さんが作り上げた役を借りることになってしまい、失礼だという考えを持っていたようです。製作側は沢田さんなりの志村さんに対する畏敬の念なのだとその思いを尊重しました。衣装は沢田さんに合うように再考したんですよ」(前出・映画会社関係者) 2つめは、撮影以外の露出は控えたい、ということ。「通常、映画の公開直前には、出演者がテレビにゲスト出演したり、雑誌のインタビューに答えたり、舞台挨拶に立ったりと、宣伝活動に励みますが、沢田さんはそれらには参加しないようです。演じることだけに集中したい、代役で、志村さん以上に目立つことはしたくないという、彼の哲学でしょう」(映画製作スタッフ) 3つめの条件は、感染対策を徹底すること。それは、沢田にとって「命がけ」ともいえるものだった。「いま、現場では、専門家のアドバイスをもとに最低でも1時間に1回は換気をするなど、かなり厳しい感染防止対策がとられています。大所帯のロケ中も、スタッフは沢田さんのそばにいて常に気遣いを欠かすことはありません」(前出・映画製作スタッフ) それは沢田が知識なくコロナを怖がっているからではない。実は現在、持病を患っているからだという。「沢田さん、スタッフに闘病を明かしたのです。沢田さんはプライベートについてはもちろん、自らの体がつらいことや病気について話す人ではない。それだけに現場の衝撃は大きかった。しかも糖尿病だという。命の危険もある中、この代役を受けてくれた心意気に言葉が出ませんでした」(前出・映画製作スタッフ) 新型コロナには、感染すると症状が重篤化しやすい人がいるとされている。それは心疾患や呼吸器疾患、糖尿病といった基礎疾患を抱えている人だ。糖尿病の場合、血糖値をうまくコントロールできないと、重症化や死亡のリスクが2~2.5倍にまで高まることが報告されている。「沢田さんが病名を明かしたのは、現場でリスクを共有しなければ周囲に迷惑をかけかねないと感じたからでしょう。もしも新型コロナにかかり、重症化となれば今度は映画の存続も危ない。沢田さんとしては、自分自身のことよりも、それがいちばん心配だったのでしょう。スタッフもその可能性があるとわかっていれば、念には念を入れて、対策を徹底できます」(前出・映画製作スタッフ) 誰もが危機感を抱くなか、現場の空気が緩むことはなかった。「沢田さんは、相談したり、打ち合わせたりする前に、口をつぐんでじっと考える。その様子に周囲の緊張感は高まっていく。ただ、その空気がいい結果を生んでいるのも事実。沢田さんの演技は非常に繊細で、約10年という役者としてのブランクをまったく感じさせません」(前出・映画会社関係者) 関係者全員が並々ならぬ意識で取り組んできた撮影は7月にクランクアップを迎える。 緊張感のある仕事の合間にも普段通りの私生活を送りながら挑み続けた沢田。そんな彼を支えたのは妻の田中裕子(65才)だ。「糖尿病を患う夫に神経を尖らせないわけにはいかない。でも、田中さんは、あくまで自然体にふるまっていたようです。あれだけ名の知れた夫婦ですが、電車で移動することも、毎日のように近所に買い出しにいくことも普通に行うようにしていた。さすがにコロナを気にして移動は車だったようですが…。今回は、演技について田中さんが沢田さんにアドバイスをすることもあったそうで、そうした会話も沢田さんを支えていたに違いありません」(テレビ局関係者) 撮影中も、夫婦で近所のスーパーへ出かける様子がたびたび見られていた。最近、沢田の気持ちに変化が表れているという。「沢田さんができる範囲で宣伝にも協力したいという姿勢になっているとか。ひとりでも多くの人に広めたいという思いがあるのだと思います」(前出・映画会社関係者) 映画は来年公開される予定だ。※女性セブン2020年7月23日号
2020.07.09 07:00
女性セブン
志村けんさんは食を通して健康に気を使っていたという
志村けんさんと沢田研二 代役決定の裏にあった50年の絆物語
 松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』(2021年公開予定)は、当初、志村けんさん(享年70)と菅田将暉(27才)のダブル主演で描かれる予定だった。しかし、志村さんが新型コロナウイルス感染症で亡くなったことで、一度はお蔵入りも懸念されたが、5月15日、志村さんと親交の深い歌手・沢田研二(71才)が代役を務めることが発表された。 互いの才能を認め合うお笑い界と音楽界のレジェンド──。志村さんとジュリーこと沢田の関係は50年に及ぶ。「2人は、約50年前に所属していた芸能事務所で先輩と後輩の関係でした。結成はドリフターズの方が古いけれど、志村さんが加入したのはタイガースが解散した後で、年齢もジュリーの方が1つ上の先輩です」(音楽業界関係者) 2人の出会いは、志村さんがザ・ドリフターズに正式加入する前の1972年のこと。志村さんは当時「マックボンボン」というお笑いコンビを組んでいて、ソロデビュー後の沢田の前座を務めたこともあった。 本格的な共演は1976年になってから。『8時だョ!全員集合』(TBS系)でのコント共演だ。これを機に沢田は、68回も『8時だョ!』に出演。同番組のゲスト出演において歴代3位の数字となる。この共演が2人の関係性を決定づける。「驚きましたよ。台本チェックの厳しさやリハーサルの細かさで有名だったジュリーが、志村さんとのコントだけは、すべてお任せだったんです」とは、2人をよく知る芸能関係者。「志村さんが決めてくれるから大丈夫、と信頼しきりでした。リハーサルをやらないし、アドリブもたくさんあって、とにかく“ライブ”を大事にする意識を2人ともが持っていました。ジャンルは違うけど、目の前のお客さんを喜ばせたい、という思いひとつで共鳴し合ったのでしょう。プロ同士、舞台上では激しくやり合っていましたね。 一本気なジュリーは、志村さん以外のドリフのメンバーとは積極的にコントをしなかったし、同時期に人気だったクレージーキャッツともコントをしないほどの筋の通し方でしたからね」 ルックスが似ていることを生かした合わせ鏡のコントや、小学生に圧倒的な人気を誇ったヒゲダンスにも真摯に取り組み、二枚目のアイドルは、魅力に厚みを増していった。 その後、『8時だョ!』の放送が終わり、1990年代に入ると共演は途絶えるが、2001年から再び息の合ったコンビが復活する。4月にトーク番組『変なおじさんTV』(フジテレビ系)で十数年ぶりのそろい踏みを果たし、これを機に、頻繁に数々の番組で一緒になった。「どれも、実はジュリーがラブコールを送ってのことばかりでした」(前出・芸能関係者) 同年10月には『ふたりのビッグショー』(NHK)に出演。司会者不在、出演者2人だけで進行するこの音楽番組に、NHKはまず、沢田だけをキャスティングしたという。その沢田が相棒に選んだのが、志村さんだった。「収録はもちろん、打ち上げも大盛り上がり。後々、ジュリーが『打ち上げであんなに飲んだことは初めて』と周囲に話し、志村さんもこの年の重大ニュースにこの番組収録を挙げるほど思い出深いものだったんです」(NHK関係者) 同月には、ラジオ番組『ジュリけん』(文化放送)がスタート。「ジュリーのトークは、ライブでも定評があるのですが、このときは志村さんの話術に乗せられて、普段は決して話さないような下ネタも口にしていて、ファンは驚いていました。それだけ志村さんのことを、信頼していたのでしょう。ジュリーの下ネタを聞けたのは、あの番組だけだったんじゃないかな」(ラジオ局関係者) 好評だった番組は2年ほど続き、その最終回で、沢田は「コントでも、自分の知らない部分を見つけ出してもらったしね」と、志村さんに感謝の言葉を述べていた。「シャイなジュリーが、目の前にいる志村さんに素直に感謝しているのを聞いて、やっぱり特別な関係なんだなと感じましたね」(前出・ラジオ局関係者) 2003年、沢田が「自分の大好きな人とやる」と臨んだ舞台『さあ、殺せ!』で2人は幼なじみ役を演じ、沢田がバカ殿に扮し、志村さんが沢田の代表曲『TOKIO』の衣装を着るシーンもあった。「初日、2日目と見ましたが、アドリブの応酬がすさまじく、同じ台本とは思えませんでした」(舞台関係者) そうした掛け合いができたのも、互いが持つ信頼感の賜物だろう。「2人はプライベートで飲みに行くことはほとんどなかったけど、むしろ、そういうつきあいは2人には必要なかったんだと思うんだよね。トップ同士だからこそわかり合える何かがあったのでしょう」(沢田をよく知る人物) 代役決定の物語は、“キネマの神様”が居ると信じたくなる、絆の物語だった。※女性セブン2020年6月4日号
2020.05.22 07:00
女性セブン
オファーから30分で快諾したという沢田研二
沢田研二、伝記映画断り志村さん代役 オファーから30分で快諾
 映画『キネマの神様』は情報解禁当初から、志村さん(享年70)の初主演映画として注目を集めていた。が、クランクイン直後に志村さんが新型コロナウイルスに感染し、撮影は休止。降板が決定した直後、志村さんは帰らぬ人となった。そして、志村さんの代役には、沢田研二(71才)が起用されることとなった。「代役に決まったことは、私には事後報告でしたね」 沢田の事務所の代表に昨年末に就任したばかりの岸部一徳(73才)は、記者の質問に苦笑いしながら答えた。沢田とはザ・タイガースのバンド仲間だが、志村さんとの間には、あえて立ち入らずにいるように見えた。 代役に決まった沢田は、「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と短いコメントに思いを込めた。「あんな大スターはほかにいない」と志村さんが沢田を評せば、沢田は「コメディアンとしての志村を尊敬している」と口にする。お笑い界と音楽界のレジェンドには、その才能を認め合って50年近い歴史がある。「2人は、約50年前に所属していた芸能事務所で先輩と後輩の関係でした。結成はドリフターズの方が古いけれど、志村さんが加入したのはタイガースが解散した後で、年齢もジュリーの方が1つ上の先輩です」(音楽業界関係者) 2人の出会いは、志村さんがザ・ドリフターズに正式加入する前の1972年のこと。志村さんは当時「マックボンボン」というお笑いコンビを組んでいて、ソロデビュー後の沢田の前座を務めたこともあった。◆正式オファーからわずか30分で快諾 沢田と『キネマの神様』の山田洋次監督は、『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来、38年ぶりのタッグとなる。「『男はつらいよ』はいまの奥さんの田中裕子さん(65才)との出会いのきっかけになった作品で山田監督に対する恩義もある。米寿の山田監督と仕事をする機会も限られてくる。男としての役目を果たそうと思ったのでしょう」(芸能関係者) 実は、2人は思わぬところで再会を果たしていた。「今作のプロデューサーの奥さんが沢田さんの信頼する元マネジャーの娘さんなんです。沢田さんは6年前の結婚式で乾杯の挨拶を務め、山田監督も新郎側の主賓として列席していた。プロデューサーにとってみたら、義理の父が支えてきたスターが、お蔵入りの危機にあった映画を救ってくれたのです」(映画関係者) 代役の候補は何人かあがっていて、その中に沢田の名前もあったようだ。「沢田さんは今年、伝記映画への出演オファーもあったのですが、自分が志村さんの代役の候補にあがっている話を耳にして、その映画の話を一旦断ったようです。50年来の畏友である志村さんへの追悼の思いの方が勝ったのでしょう。追悼コメントなどを出さずに形で思いを伝えるのは沢田さんらしい。 すぐに関係者に連絡を取り、山田監督との会合の場を持ちました。そして、その場で代役を快諾。正式オファーから、わずか30分ほどだったそうです。沢田さん側は、体形や白髪はそのままの姿でやりたいとだけ、条件を出したそうです」(沢田をよく知る人物) 志村さんとの縁、山田監督との縁、元マネジャーとの縁にその娘夫婦との縁。シャイといわれてきた沢田は、実は太く確かな縁だけを離さない人なのかもしれない。 そんな沢田と志村さんを見守ってきた“キネマの神様”はいま、優しく微笑んでいるに違いない。※女性セブン2020年6月4日号
2020.05.20 15:55
女性セブン
再編集版『JIN-仁-レジェンド』全6回が2桁視聴率記録の背景
再編集版『JIN-仁-レジェンド』全6回が2桁視聴率記録の背景
 再放送ドラマが話題だが、当然のことながらすべてのドラマが数字をとるわけではない。“勝ち組”は何が違うのか。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 地上波では放送局が各シーズンさまざまな新作ドラマを作り、工夫を凝らして視聴率を獲得すべくしのぎを削ってきました。ところが新型コロナ感染拡大で、それもストップ。すでに放送された過去作品を再放送したところ、想像以上の人気を得て2桁視聴率も獲得し注目を集めています。4月18日~5月3日までの土日に放送された『JIN-仁-レジェンド』(TBS系)は、再編集版全6回のすべてが「2桁の視聴率に届いた」と話題になりました。 その高い数字はいったい何を指し示しているのか? 登場人物も結末もわかっているのに。再放送の人気からどんな意味を読み取るべきでしょうか?『JIN-仁-』は……大沢たかお主演、2009年10月期、2011年4月期に放送されて人気となったドラマ。現代から江戸・幕末へとタイムスリップした主人公の医師・南方仁。医療技術を駆使してコロリに感染し苦しむ人や梅毒を患う吉原の女などを救うべく必死に治療にあたり、懸命に生きる事の大切さを浮かび上がらせていくヒューマンドラマです。 今の新型コロナによる医療崩壊の危機と重ね合わせて見た人も多かったはず。しかし、新型コロナとの二重写し、あるいは多くの人が自宅に巣ごもりしていたから、という理由だけでは片付けられない「何か」が、高視聴率獲得の背景にありそうです。 そもそも「繰り返し見ることに耐えられる作品のクオリティ」とは何なのでしょう? 再放送されることで一段と評価を上げる作品とは? その「5つの力/条件」について考えてみると……。【1】役者の力--演じる役者が輝き、張り切り、作品にかけている気迫が感じられること【2】脚本の力--描かれる人物像が単純ではなく、多面的な性質を持つこと【3】時代を描く力--様々な社会背景がストーリーに加味され投影されて物語に奥行きがあること【4】テーマの力--主題・メッセージがしっかり存在していること【5】映像の力--カメラワークや色調の工夫、ロケ等で映画のような立体的な世界を感じさせること 上記の条件が複数重なりあったところに、繰り返しの視聴に耐えうる味わいあるドラマが生まれてくるのではないでしょうか?『JIN』だけではありません。例えばNHKBSで今年3月まで1年間再放送されて話題となった連続テレビ小説『おしん』。当初、単なる貧乏といじめの物語だと誤解していた私自身も全編逃さずに見ることになりました。見ざるを得ない迫力と展開力がこのドラマの中にありました。 まず役者が凄かった。『おしん』といえば幼少時の小林綾子が有名ですが、中年のおしんを演じた田中裕子、老年期まで演じた乙羽信子、その女優リレーの迫力たるやアッパレの一言。眼を離せない勢いで、魂を揺さぶられた視聴者も多かったはずです。 時代背景は明治・大正・昭和の激動期。貧農から出発したおしんは、商才に恵まれ飲み屋、魚屋、そしてスーパー経営へと時代と共に新業態を展開していく。ビジネスストーリーとしても面白い上、労働運動や反戦思想も絡んで社会が描かれ、結婚による嫁と姑の対立は文化的摩擦の物語として活写されました。そう、この再放送は、時代の中に風化していた「宝物」を再発掘する好機になったのでした。 一方、『JIN』の場合は比較的新しい作品のため、視聴者の多くは初見ではなく、物語の内容も憶えている。「結末」も知っている。ですから再放送を見る時は「筋書き」を追う以上に、このドラマがたしかに放っていた独特の空気感、役者の演技の迫力、世界観の魅力にもう一度触れ没入したい、感動したい、という気持ちで画面に向かったのではないでしょうか。 今回の成功を踏まえて、今後はさらに再放送が増えていくはず。実際にTBSは1月期に放送されたばかりの竹内涼真主演『テセウスの船』を、5月11日から再放送しています。そう、優れた作品は一回見たからといって消費し終えることはできない。見るたびに発見があり気付きがあり楽しい。そんなドラマが見たいし、これからも生まれてきて欲しい。個人的には『JIN』を手がけた監督・平川雄一朗氏の過去作品『天皇の料理番』の中で初々しい料理人を演じた佐藤健の姿を、もう一度見てみたいものです。
2020.05.16 16:00
NEWSポストセブン
渡辺えり 舞台人がTVに出るのは『身を売る』と言われた過去
渡辺えり 舞台人がTVに出るのは『身を売る』と言われた過去
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、女優の渡辺えりが朝の連続テレビ小説『おしん』に出演したときの思い出、商業演劇にも出演するようになって気づいたことについて語った言葉をお届けする。 * * * 渡辺えりは一九八三年、NHK朝の連続テレビ小説『おしん』への出演をきっかけに、世間的な知名度を高めることになる。「今では信じられないのですが、当時は舞台人がテレビに出るのは『身を売る』なんて言われて、やってはいけないことでした。 その頃、年に二、三度ずつ芝居をしていたのですが、みんな疲弊しちゃったんです。それで、一緒に舞台をやっていたもたいまさこが『一年休止しよう。続けたら破産する』って。そんな時、『おしん』に出ることになりました。 最初は『一回だけ』という話でしたが、橋田壽賀子さんが凄く気に入ってくれて。それで一年間出ることになりました。ちょうど舞台の公演を休んでいたので出られたんですよね。『おしん』は同録の撮影でしたので、舞台みたいでした。セリフをあらかじめ全て覚えていって、たとえば泉ピン子さんがたっぷりした芝居をすると私と吉岡祐一さんの夫婦が早口で喋って十五分で収めたり。ですから、違和感はありませんでした。 出る人も撮る人も演劇青年ばかりで、飲み会もしょっちゅうでした。夜中の二時まで撮影して、その後みんなで飲みにいっても、翌朝八時にはちゃんと撮っている。五、六人いた演出家も参加しましたし、田中裕子さんや吉岡さんも。テーブルを叩きながら激論をかわしたから、翌朝手が動かないこともありました。今の人は合理的な方が多いので、そういうことをしていたら嫌われちゃいますが」 その後はテレビドラマ、映画でも主役・脇役の双方で数多く出演、舞台公演も合わせて多忙な日々を送ってきた。「安心感を覚えたことはないですね。いつも劇団の公演とマスコミ出演に追われて、自分が遊ぶ時間は全くありませんでした。ホッとしたこともないです。 今はそのことを後悔しています。ただただガムシャラにやってきて、もうちょっと立ち止まって考えればよかったんじゃないのか──みたいな。 一番の後悔は子供を作れなかったことです。仕事を受け続けていると、女の人は大変なんです。でも、周りの乗せている人たちは面倒をみてはくれません。商品としての私を売り出していく──というのがありますから。 当時はあまりに乗せられて、それも嬉しくて。頼む時って、みんな優しいんです。で、断ると凄く嫌な顔をする。ニコニコした顔が見たくて仕事を受けていたんだなと思います。 劇団員にしても、みんなに頼まれたら嬉しいし、やりたいし。それで受け続けてきて、いまだにずっと続いています」 九一年の『楡家の人びと』からは商業演劇にも出演している。「最初は嫌でした。演劇は芸術であり社会の啓蒙運動だから、お金を貰ってはいけない、と。 でも八千草薫さんに誘われて『楡家の人びと』に出たら、やりやすかった。芝居のキャッチボールが上手いんです。全て受けてくれるから、自分だけが頑張る必要がない。劇団の新人は修業途中の不器用な人が多いから、モノローグはうまくても対話が苦手な人が多いんです」*出演舞台「有頂天作家」4月、大阪松竹座で公演予定。●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『すべての道は役者に通ず』(小学館)が発売中。※週刊ポスト2020年4月10日号
2020.04.02 07:00
週刊ポスト
現在は週3回、個人トレーナーについてトレーニングを行ったり、独身時代からの友人とよく一緒に旅をする。ともに夫を見送り、気楽な立場だ(撮影/森浩司)
橋田壽賀子明かす『おしん』裏話 田中裕子は挨拶もなし?
 1983(昭和58)年、NHK連続テレビ小説『おしん』は、最高視聴率62.9%を記録、「オシンドローム」と呼ばれるほどの大反響を呼んだ。今年4月から再放送され、また話題になっている。脚本家・橋田壽賀子(94才)による骨太の構成といい、俳優たちの演技といい、古さを感じさせないどころか、ますます輝いて見える。 眺望絶佳の言葉そのものに、3面にガラス窓をとった静岡県熱海市の橋田家の居間からは、太平洋と伊豆大島が一望できる。その風景を背に、「36年も経っていますから、自分で書いたことも忘れて、おしんがかわいそうって、涙ぐんでいるんです」 そう言って、橋田は澄んだ笑い声をあげ、さまざまなエピソードを明かす。 たとえば、少女編を演じた小林綾子(47才・当時10才)は、ロケ中、髪を洗わなかったために、髪がにおっていたと共演者が話したという。小林は、髪を洗ってかぜをひいてはいけないと考えてのようだが、期せずして髪を整える余裕もなかったため、あの時代の貧しい少女像がリアルに再現された。 大人になったおしんを演じた田中裕子(64才)とは、言葉はもとより目礼さえも交わさずに終わったという。「私が思うに、田中さんは、この役も、作者の私のことも嫌いだったんじゃないでしょうか(笑い)。にもかかわらず、あんなに細かい芝居を立派にやり遂げて、名女優だなあと心から尊敬しているんです」(橋田) 田中や小林に限らず、橋田は、どのドラマの出演者とも個人的なつながりはもたないし、配役に口を出すことも一切ない。「個人的に親しくなると、ひいきしちゃうかもしれないし、“よく書いて”と言われるのも嫌じゃないですか。例外は私の主人が“農村漁村女優”と言ってかわいがっていた泉ピン子だけ(笑い)」(橋田) そう言いながらも橋田は、嫌われ役や自分の意に沿わない役も見事に演じ切った俳優たちのプロ根性を心から称えるのだった。※女性セブン2019年12月19日号
2019.12.09 07:00
女性セブン
『なつぞら』に強敵出現?(共同通信社)
朝ドラ『なつぞら』絶好調だが『おしん』にハマる若者が続出
 平均視聴率22%超えが続き、絶好調のNHK朝ドラ『なつぞら』。実はそれ以上のブームを起こしつつある“裏朝ドラ”があるという。NHK関係者が話す。「朝ドラ100作目ということを記念して、BSプレミアムで『おしん』を再放送中なのですが、『なつぞらよりもドラマチックで面白い』と反響が大きい」 ブームに火がついたのは、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)に出演した藤井隆(47)の一言がきっかけだ。『あさイチ』といえば、直前に放送された朝ドラの感想を言う“朝ドラ受け”で有名。ところが4月8日に出演した藤井は冒頭の挨拶で「筏で奉公に行くシーンを見ると……」と『おしん』の1シーンを挙げ、共演する博多大吉(48)から、「できれば『なつぞら』の受けを」と突っ込まれると、「失礼しました。あまりにも(『おしん』が)衝撃的で」と話した。『おしん』(1983年放送)は、戦中から戦後の混乱期を生き抜いた「女一代記」として最高視聴率62.9%を叩き出した記念碑的な作品だ。「近年『あまちゃん』(2013年放送)以降に朝ドラを観るようになった若い世代が『おしん』を観て衝撃を受け、ハマる人が続出しているようです」(テレビ局関係者) そんな「おしんブーム」再燃に乗じて、あるサプライズが期待されている。「『なつぞら』は100作目記念ということで、歴代の朝ドラ主演女優が出演していることでも話題になっています。これから成年期のおしんを演じた田中裕子(63)が出演するのではないかと言われているのです」(前出・NHK関係者) なお、主人公・おしんの幼少期を演じた小林綾子(46)はすでに『なつぞら』にゲスト出演している。昭和から平成、令和へ。朝ドラも時代は巡る。※週刊ポスト2019年5月3・10日号
2019.04.22 07:00
週刊ポスト
朝ドラ『なつぞら』次なる「OGサプライズ出演」候補の名
朝ドラ『なつぞら』次なる「OGサプライズ出演」候補の名
  記念すべき100作目となるNHK朝ドラ『なつぞら』は、初回視聴率22.8%と好スタートを切った。第1話から登場している松嶋菜々子(45)のほか、山口智子(54)、小林綾子(46)ら歴代ヒロインの起用が発表されている。“OG”たちが、今回のヒロイン・広瀬すず(20)とどんな形で共演するかに注目が集まるなか、第2話では、朝ドラ第1作『娘と私』(1961~1962年)でヒロインを務めた北林早苗(75)が名も無い老女役で出演して話題を呼んだ。 制作統括の磯智明プロデューサーは、「100作という朝ドラの歴史の中で、いろいろな女優さんが生まれてきた。そういった方々にもう一回出ていただいて、当時の視聴者にも楽しんでいただける作りにしていきたい」と語っており、今後もサプライズが続きそうだ。朝ドラに造詣が深いアイドル評論家の中森明夫氏が言う。「逆境を跳ね返す役柄という点で今回の主人公と共通する『澪つくし』の沢口靖子さん(53)や『おしん』の大人時代を演じた田中裕子さん(63)を見てみたい。そして、中でも最大の注目は“のん”の登場でしょう」 2013年放送の『あまちゃん』で大ブレイクしたのん(能年玲奈・25)だが、2016年の事務所トラブル以降、テレビから遠ざかっている。「劇場版アニメ『この世界の片隅に』では声優として才能を発揮していた。『なつぞら』はヒロインがアニメーターを目指すストーリーなので、のんが売れっ子声優役で出てきてくれると思います」(中森氏) 3月29日放送の『朝ドラ100作!全部見せますスペシャル』では、『あまちゃん』での出演シーンがたっぷりと放送され、「出演のハードルは下がっている」(NHK局員)という。いよいよテレビで復活?※週刊ポスト2019年4月19日号
2019.04.08 07:00
週刊ポスト
36年経ってもなお、多くの人の印象に残る『おしん』
小林綾子 『おしん』で泉ピン子を傷つけたことを反省
 4月から始まる『なつぞら』で100作目となるNHK連続テレビ小説。その長い歴史の中でも多くに視聴者の心に残っている作品といえば、1983年放送の第31作『おしん』ではないだろうか。本誌・女性セブンが実施した読者とテレビウォッチャー計1200人への「最も好きな朝ドラヒロイン」アンケートでは、小林綾子(46才)が演じた『おしん』のヒロイン・しんは、第3位となった。『おしん』は、第14作『鳩子の海』(1974年)以来の、年間を通しての放送だ。朝ドラ史上最高傑作との呼び声が高いこのドラマは、戦中から戦後の混乱期を生き抜いた女性の一代記。最高62.9%、平均52.6%の驚異的な視聴率は、もはや伝説。これは現在でもテレビドラマ最高視聴率である。 主人公・しんの幼年時代を小林が、青年期は田中裕子(63才)が、中年以降は乙羽信子さん(享年70)が演じ、大きな支持を得た。あまりの貧しさによる窮乏生活、悲惨な日々。そんなおしんの姿に多くの人が涙した。「ちょうど親元を離れて仕事を始めた頃で、周囲から虐められても叩かれても前に向かって進むおしんに、自分を投影して毎回号泣していました」(神奈川県・59才・主婦) このドラマは、辛抱する生き様に多くの人がハッとさせられた作品であった。『なつぞら』のノベライズ本を手がけ、『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)の著者でもある木俣冬さんはこう話す。「当時はカフェバーやDCブランド、テクノカットなどが流行し『軽薄短小』という言葉が流行った時代。視聴者は『おしん』を通して、徐々に薄らいでいく戦争の記憶を呼び覚ましました」 この不朽の名作は、今年4月からBS放送で再放送される予定だ。 そして、しんを演じ、『なつぞら』にも出演する小林綾子に、当時を振り返ってもらった。番組開始時は10歳だった。 * * *『おしん』はもう36年前の作品。皆さんが覚えていてくださり、とてもうれしいです。大人の役者さんの中で子供は私ひとりでしたが、皆さんがサポートしてくださって楽しく撮影ができました。 大変だったのはせりふの暗記。約1か月で6週間分を覚えるのは大変で、学校に行く前と帰ってきた後、食事後に母と練習し、気がつけば自分以外のせりふもすべて覚えていました。 ある日、撮影中に泉ピン子さん(71才)がせりふに詰まってしまった時があったので「母ちゃん、次はこういうせりふだよ」と教えてあげました。よかれと思ってふと出た言葉でしたが、後になってスタッフから、「あの時はピン子さんを傷つけてしまったようだ」と教えられ、失礼なことをしてしまったと、反省しています。 おしんはがまん強くて一生懸命で家族思い。心が折れそうなこともやり通す。私にはなかなか真似できません。当時、印象に残っているのは、「これからいろいろな人と出会い、大変なことがあるだろう。意地悪や理不尽なことを訴えても変わらず、それでも横車を押してくるような人はかわいそうな人だと思ってあわれんでやりなさい」という俊作兄ちゃんのせりふです。考え方ひとつで、うまく生きていく方法があるんだなと、子供心にも感じ、学びました。 歴史ある朝ドラにいつかまた出演したいと思っていましたが、『なつぞら』で機会をいただけたので、御恩返しがしたいですね。前回は子役だったのでまわりにサポートしてもらいましたが、今回は主役の広瀬すずちゃんを盛り上げていきたいと思います。※女性セブン2019年3月28日・4月4日号
2019.03.21 07:00
女性セブン
世界ネコ歩きの岩合光昭氏が映画監督に挑戦、ねこ名優も出演
世界ネコ歩きの岩合光昭氏が映画監督に挑戦、ねこ名優も出演
 世界中の“そこで暮らす”ねこたちを撮影する『岩合光昭の世界ネコ歩き』(NHK-BSプレミアム)などで人気を博す、動物写真家の岩合光昭さんが初めて映画監督に挑戦し、話題となっている。しかも原作は、現在女性セブンで連載されている『トラとミケ』の作者、ねこまきさんの累計発行部数50万部を超える大人気コミック『ねことじいちゃん』。これは、じっとしてはいられない! さっそく岩合さんのもとへ──。「映画監督は男の子の夢の1つですし、やってみたい気持ちは以前からありました。でも、オファーをいただいた時は、ドキュメンタリーしか撮ったことがありませんから、“少し考える時間をください”と言ったんです。なのに、頭の中に次々とシーンが浮かんできて、“ああこれはもう、やる気になってるな”って思ったんです」(岩合さん・以下同) 主人公の大吉は現在70才。ねこと老人ばかりの小さな島で、ねこのタマと暮らしている。日課は、タマとの朝の散歩と、妻が残したレシピノートの料理を作ること。そんなある日、タマが姿をくらましてしまう──。「ねこまきさんの原作を読んで、とてもいい作品だと思っていたところに、映画のオファーをもらって、何か運命的なものも感じて、お引き受けしました」 大吉役は、岩合さん自らがオファーした立川志の輔だ。「以前、食事でご一緒した時、志の輔さんの話し方が学究肌だったことを思い出して、大吉さんは元校長先生なので、“この役は、志の輔さんしか考えられない”と思いました」 原作の舞台は、どこかの小さな島となっているが、愛知県三河湾沖にある3つの島をロケハンし、佐久島に決定。映画に登場する35匹のねこはオーディションで選んだ。「島にもねこはいましたが、野生のねこに演技をしてもらうのは無理なので、動物プロダクションを渡り歩き、100匹以上のねこからタマ役のベーコンを見つけた時の感激は今も忘れられません。本当に嬉しかったですね。この作品は、ベーコンがいなければできなかったと思います。それほど優秀な役者さんでした!」“プロねこ”たちとの撮影は、思いがけない苦労が。「島にいるねこの設定ですから、島の人からもらった魚を食べるシーンがあるのですが、彼らはキャットフードしか食べたことがないんですよ! だから、はじめは生魚を見ても食べ物だと認識してくれなくて驚きました(笑い)。魚を捕るなんて、とんでもない!」 普段の岩合さんは『世界ネコ歩き』で、世界中のねこたちの“暮らし”を撮っている。 タイの寺院で暮らすねこは仏像にたわむれ、イタリアのねこはパスタを食べ、津軽のねこは、りんごの木に登り、山口のフグ養殖場のねこは稚魚を狙う鳥を追い払う。 そんなねこたちのベストショットを撮るために、何時間も待ち、ねこと同じ目線になるため地面に這いつくばる。 だが映画の撮影では、生の魚を食べられるようにすることが、ねこたちの“役作り”の第一歩だったのだ。「映画に出てくれたほとんどのねこが木に登れない。これまでぼくがねこに対して思っていた常識がここでも通じなかった(笑い)」 台本には、人間の俳優と同じようにねこのト書きが入っており「ケンカしているふたりを呆れたように眺めるベーコン」など、難易度の高いものもあった。「でも、ベーコンは一発OKなんです。何があっても動じない。これぞ、スーパーキャットだと思いましたね。ベーコンの演技力には驚かされることが何度もありました」 と、手放しで絶賛しつつ、「それはスタッフと人間の俳優さんたちの協力があってこそですけど」 と、ほほ笑む。◆ねこがハッピーじゃないと人もハッピーになれない 普段、どんな映画を見るのかとたずねると、やっぱりねこが出る映画を好んで見るのだとか。「最近では『ボヘミアン・ラプソディ』。クイーンもよかったけど、ねこがかわいく撮れてましたね。監督がねこ好きなんだと思います。ただ、フレームアウトしたねこがどこに行ったのか、気になって気になって、仕方がありませんでした…」 物語の脇にやられるねこたちは、いつの間にやら蚊帳の外になる映画がほとんどだという。だからこそ、『ねことじいちゃん』では、すべてのシーンにねこを登場させたかった、と岩合さん。「ぼくは、常々“ねこがハッピーじゃないと、人間もハッピーにはなれない”と、思っています。だから、撮影する時もねこがストレスを感じないことを第一にしました」◆岩合光昭が撮る、ねこ映画だから 映画監督に初挑戦した感想を聞くと…。「挑戦というのは、死ぬまでできるんじゃないかと思っています。ぼくの場合、みなさんに喜んでもらえるものを作り続けることへ、挑戦し続けているのかもしれません。 今回の映画も、人だけじゃなく、ねこにも楽しんでもらえる作品になったと思っています」 久しぶりに会ったベーコンを見つけると、目尻が自然と下がる。「本当に素晴らしいねこなんで、撮影後、引き取りたいとお願いしたんですが、断られました。引退するまで待っています」 そう言ってほほ笑む岩合さんは、ねこも、人も、同じように優しい瞳で見つめていた。【映画『ねことじいちゃん』】 2月22日(猫の日)より全国ロードショー。ねこと老人ばかりの小さな島で暮らす大吉と、ねこのタマを中心に、島の人々との日常を描く。岩合光昭が贈る、猫だらけのハートウォーミング・ムービー。監督:岩合光昭出演:立川志の輔・柴咲コウ・小林薫・田中裕子・柄本佑・銀粉蝶/ベーコンほか原作:ねこまき(ミューズワーク)『ねことじいちゃん』(KADOKAWA刊)配給:クロックワークス【プロフィール】岩合光昭/いわごう・みつあき 動物写真家。1950年11月27日生まれ、東京都出身。1979年『海からの手紙』で第5回木村伊兵衛写真賞受賞。日本人として初めて世界的なネイチャー誌『ナショナル ジオグラフィック』の表紙を2度飾る。2012年にスタートした『岩合光昭の世界ネコ歩き』(NHK-BSプレミアム)は放送だけでなく関連グッズや写真展も人気。ベーコン(タマ役)/2015年2月3日生まれ。アメリカンショートヘアのオス。どんな場所でも堂々と落ち着いて演技ができる“ねこ名優“。主な出演作はテレビドラマ『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)や映画『ねこあつめの家』、太陽生命CMなど。※女性セブン2019年3月7日号
2019.02.22 07:00
女性セブン
沢田研二&田中裕子、夫婦そろってガラケーに夢中
沢田研二&田中裕子、夫婦そろってガラケーに夢中
 昨年のデビュー50周年記念ツアーに続き、今年は70才記念の「古稀ライブ」に挑んでいる沢田研二(70才)。7月6日に武道館でスタートし、来年1月まで全国約70公演を予定している。「週2~3回のペースのライブ出演です。70才でこれだけのスケジュールをこなせるのは驚異的ですよ」(音楽関係者) 多忙なスケジュールの合間、ジュリーは10日間ほどのお盆休みを取った。「奥さんの田中裕子さん(63才)と一緒に大阪に行っていたようです。田中さんのご出身が大阪ですから、お墓参りでしょうか」(芸能関係者) 8月中旬の夜、新大阪駅のホームのベンチに東京行きの「のぞみ」を待つふたりの姿があった。もはやおなじみの“仙人スタイル”のジュリーの横に、紺色のカーディガンに白いパンツのエレガントな装いで田中が寄り添う。「対照的で目立つご夫婦と思ったらジュリーでした。ベンチでは、ふたりとも熱心にガラケーをいじっていました。スマホじゃないんだなぁ、と」(居合わせた乗客) やがて「のぞみ」が到着すると、ジュリーは田中の後ろにまわり、ドアに向かう彼女をいたわるように、そっと腰に手を回してサポート。「とてもさりげなくて。奥様を本当に大切にされていてうらやましいな~って感激しました」(別の乗客) 来年11月で結婚30年を迎えるふたり。仲むつまじい姿は、近所でも有名だ。「田中さんがお出かけで玄関を出ようとした時に、奥にいた沢田さんが笑顔で声をかけ、ふたりで“お見送りのハグ”。70才で自然にそう振る舞えるなんてさすがです」(近隣住民) 見た目は大きく変わっても、ジュリーのかっこよさと、夫婦愛は変わらないようだ。※女性セブン2018年9月6日号
2018.08.28 16:00
女性セブン
NHK朝ドラ事件簿 大竹しのぶはオーディションで大騒動
NHK朝ドラ事件簿 大竹しのぶはオーディションで大騒動
 NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)は、1961年に始まって以来半世紀にわたり、その時代に輝くスターを輩出してきた。『週刊ポスト』読者300人を対象に「歴代最高の朝ドラ女優」についてアンケートを実施したところ、1位『ひよっこ』(2017年春)の有村架純、2位『あまちゃん』(2013年春)の能年玲奈(2016年、のんに改名)となった。最高視聴率62.9%という金字塔を打ち立てた『おしん』(1983年)からは、少女期の小林綾子(11位)と青春~青年期の田中裕子(22位)の2人がランクインした。「奉公先でいじめられ、関東大震災で全てを失い、太平洋戦争で夫と子供をなくしてしまう。苦難に次ぐ苦難で涙なしには見られない。『おしん』はシナリオが強烈だったので、そのヒロインもまた一番印象に残ってしまうんです」(58・会社員) 朝ドラヒロイン誕生の裏には、ドラマ以上のドラマもあった。24位に入った大竹しのぶがヒロインを演じた『水色の時』(1975年春)では、オーディションで“事件”が起きたという。同作の脚本を担当した映画監督の石森史郎氏が明かす。「オーディションの最終選考に残ったのは15人。そのなかに大竹もいましたが、NHK側は最初からヒロインを決めていた。僕が『この子(大竹)を起用する』っていったら、すごい圧力がかかって。NHKと大喧嘩になったんです(笑い)。 他の14人に比べて大竹だけが背が低くてガニ股で、それが松本を舞台に平凡な家族との平凡な生活を描くにはピッタリだった。彼女は当時高校2年でしたが、台本を読ませたら即座に僕のイメージ通りの芝居をこなすんです。すでに女優の才能が飛び抜けていた」 57年にわたる歴史のなかで、数多の名女優を生み出してきた朝ドラ。ドラマ評論家の成馬零一氏が語る。「これまでの朝ドラヒロインは、苦境にも負けない強さや、理想の母親像であったり、いろんなものを背負ってきました。しかし近年はそのイメージが崩れてきた。ひよっこの有村が典型ですが、“なにも背負ってない”んです。ただ素直に生きている可愛い娘を等身大で描いている。背景にあるのはもちろん時代の変化でしょう。貧困から社会進出、そして自由な女性へ。今回のアンケートで、最近の作品のヒロインが数多くランクインしているところを見ると、視聴者の好みもまた朝ドラと共に変わっていったことを実感します」 来年4月放送予定の『なつぞら』(主演・広瀬すず)で100作目を迎える朝ドラとそのヒロインは、これからも時代を映す鏡であり続けるのだろう。※週刊ポスト2018年8月17・24日号
2018.08.16 07:00
週刊ポスト
1月スタートの連ドラが謎の若返り 偶然か? 改革の一歩か?
1月スタートの連ドラが謎の若返り 偶然か? 改革の一歩か?
 木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』や松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』、広瀬すず主演『anone』など、注目作がそろった今冬クールのドラマ。主演級の俳優の年齢に“異変”が見られるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 昨秋、プライム帯(19~23時)で放送された連ドラは、主演俳優の平均年齢が44.5歳で20代はゼロ。テレビ番組の視聴者、特にリアルタイム視聴が期待できる年齢層が高齢化する中、業界内では「この流れには逆らえない。仕方ないのではないか」という声があがっていました。 しかし、年が明けた1月スタートの冬ドラマは、一転して大幅な若返り。近年なかったほど若手の主演俳優がそろっているのです。『海月姫』(フジテレビ系)の芳根京子さん(20歳)、『きみが心に棲みついた』(TBS系)の吉岡里帆さん(25歳)、『anone』(日本テレビ系)の広瀬すずさん(19歳)、『女子的生活』(NHK)の志尊淳さん(22歳)、『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)の仲里依紗さん(28歳)、『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)の山田涼介さん(24歳)、『トドメの接吻』(日本テレビ系)の山﨑賢人さん(23歳)とフレッシュな顔ぶれがそろい、しかも7人中6人が25歳以下の若さ。 その他も、『明日の君がもっと好き』(テレビ朝日系)の市原隼人さん(30歳)、『FINAL CUT』(フジテレビ系)の亀梨和也さん(31歳)、『アンナチュラル』(TBS系)の石原さとみさん(31歳)、『リピート~運命を変える10か月~』(日本テレビ系)の貫地谷しほりさん(32歳)など30代前半の主演俳優が目立ち、40代以上は『BG~身辺警護人』(テレビ朝日系)の木村拓哉さん(45歳)と『特命刑事カクホの女』(テレビ東京系)の名取裕子さん(60歳)だけ。 男女、各局、まんべんなく主演を務めることもあって、「若返り」は今冬の傾向となっています。偶然? それとも改革の一歩? なぜ急激な若返りが起きたのでしょうか?◆「若手俳優を抜てきするなら冬」の歴史 上記にあげた中で、吉岡里帆さんと山﨑賢人さんは深夜帯を含めても連ドラ初主演であり、志尊淳さんもプライム帯の連ドラ初主演、広瀬すずさんは3年ぶりの連ドラ主演、仲里依紗さんも6年ぶりの地上波連ドラ主演など、各局がこれまでとは異なるキャスティングをしていることは間違いありません。 では、なぜこのタイミングでそろったのか。いくつかの理由が考えられますが、最大の理由は「一年の中で、冬がベターな時期だから」。 4月スタートの春ドラマと10月スタートの秋ドラマは、若手俳優最高の登竜門である朝ドラとスタート時期がかぶるほか、特に秋ドラマは例年『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)や『陸王』(TBS系)のような大作が多く、競争の厳しい時期。また、7月スタートの夏ドラマは、イベントや長期休暇などで在宅率が低く、視聴率獲得が最も厳しい時期だけに、すでに実績のある若手俳優しか抜てきされません。 春、夏、秋、いずれも、テレビ局が若手俳優を主演に据えて挑戦するのが難しいだけでなく、若手俳優の所属事務所としても「できれば避けたい」と考える時期なのです。一方、冬ドラマの放送時期は、寒さや大きなイベントがないなどの理由で在宅率が高い上に、1月は新年のスタートでもあり、フレッシュな若手俳優の抜てきに最適。 実際、2013年に『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系)の剛力彩芽さん(プライム帯単独初主演)、2014年に『明日、ママがいない』(日本テレビ系)の芦田愛菜さん(連ドラ単独初主演)、2015年に『学校のカイダン』(日本テレビ系)の広瀬すずさん(連ドラ初主演)、2016年に『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)の有村架純さん(民放連ドラ初主演)、2017年に『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)の西内まりやさん(月9初出演初主演)など、毎年若手俳優が主演に抜てきされ続けています。◆連ドラの未来を考えた上での抜てき ただ、今年の現象は例年を大きく上回るものであり、知人のドラマ制作スタッフも「ここまで足並みがそろうとは驚いた」と言っていました。彼らテレビマンたちは、前述したように「テレビ視聴者は高齢化する一方である上に、若年層は録画やスマホなどで番組を見るため視聴率につながらないなど、若手俳優を起用するメリットは少ない」と思っているからです。 今冬ここまで足並みがそろった理由として考えられるのは、スケジュールとバランスの関係性。各局とも、常に前後クールのラインナップや年間スケジュールなど、長いスパンのもとに企画を立て、キャスティングを進めています。その観点から有力視されるのは、「昨秋に中堅・ベテランの主演俳優ばかりで若手俳優不在の反動が今冬に出た」という見方。つまり、スケジュールとバランスの取り方が、各局そろってしまったのでしょう。 ちなみに、昨年全体を見渡してみても、「プライム帯で若手俳優の初主演抜てき」は、ほぼありませんでした。日ごろテレビマンたちと話したり、会見などのインタビューを聞いたりしていると、「連ドラの未来を考えたら、そろそろ20代の若手俳優を抜てきしなければいけない」という思いが伝わってくるだけに、「改革」とまでは言えないものの「単なる偶然」ではない気がします。 もちろん制作サイドも、ただ抜てきするだけでなく、サポート体制はバッチリ。吉岡里帆さんには桐谷健太さんと向井理さん、広瀬すずさんには阿部サダヲさんと田中裕子さん、山田涼介さんには波瑠さんと小澤征悦さんなど、主演級の俳優を助演に据えていますし、山﨑賢人さんの助演にも同世代の美男美女俳優をそろえるなど、強烈にサポートしています。 このところ視聴者の間で「主演俳優の顔ぶれがいつも同じ」という声があがり続けていただけに、今冬の若手俳優抜てきがきっかけとなり、本当の改革につながっていく可能性は十分あるでしょう。その意味で、若手俳優を抜てきした作品が視聴率・評判ともによい結果を得られるのか、要注目なのです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2018.01.22 07:00
NEWSポストセブン
広瀬すず、吉岡里帆、石原さとみ 新ドラマは「妙に過剰」
広瀬すず、吉岡里帆、石原さとみ 新ドラマは「妙に過剰」
 注目作が目白押しの今クールの幕が開いた。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。 * * * 話題のドラマ『anone』(日テレ系水曜22時)のキャッチコピーは「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」そのコピーが示すように、ニセモノにまつわる出来事がおこりそこから真実の人間愛を見つけていく物語のようです。 主人公は、家もなく家族もいない天涯孤独の19歳・辻沢ハリカ(広瀬すず)。偶然、一人暮らしの老女(田中裕子)と出会い暮らすようになる。 脚本は坂元裕二氏のオリジナル。前作『カルテット』の大反響もあってか、今回のドラマも「闇だからこそ、見える光がある」「一瞬たりとも目も耳も離せない」「中身の濃い内容」といった感想を見かけます。 でもこのドラマ、どこか過剰すぎないでしょうか? 第1話、19歳のハリカがガスマスク姿でバイトしているシーンが映し出されました。孤独死した住人の部屋等を掃除する特殊清掃の仕事という。床の上には亡くなった人の痕跡まで描き出された。 そのハリカが暮らすのはネットカフェ。カフェ難民の女の子たちが札束(実は偽札)を奪い合い、相手をスタンガンで攻撃するという描写も。 そしてハリカが幼少時にいた施設は、子供が死ぬほど酷い虐待をしていた問題施設だと明かされました。 一方、余命半年と宣言された持本舵(阿部サダヲ)と放火の罪で服役していた青羽るい子(小林聡美)が出会い意気投合して、死に場所を探すことに。 第2話は、その持本と青羽が勝手に他人の家に入りこみ、家を荒らし偽札を盗もうとし、目撃したハリカは体を拘束されテープで口封じで誘拐され……。 ドラマが描こうする「疑似的家族」というテーマは興味深い。それだけに、過剰な部分が悪目立ちしている気がするのは私だけしょうか? ドラマの中には普通の人が圧倒的に少ない。日常シーンが数えるほどしかない。脚本家の意欲ゆえなのか、他の人がまだ描いていないシーンをとオリジナリティを追求するがためか。それとも、刺激度を上げて視聴者の関心を惹こうとしているのでしょうか?「…坂元さんには物語性を大切に取り組んでもらっています。傲慢なことを言うと、昨今のドラマの中でちゃんとした作品性を問うドラマを届けたいからです。視聴率を獲るためだけの仕事はしたくない」とプロデューサーの次屋尚氏は語っています(マイナビニュース2018.1.10)。 昨今のドラマの中で「ちゃんとした作品性」とは何か。少なくとも、刺激盛りではないはず。「視聴率を獲るためだけの仕事はしたくない」というプロデューサーの言葉を信じたい。『anone』だけではありません。奇しくも「走り出しが妙に過剰」と感じるドラマは他にもありました。『きみが心に棲みついた』(TBS系火曜22時)は、自信がなくて自己評価の低い今日子が主人公(吉岡里帆)。 今日子の昔の彼氏・星名(向井理)は優しげでありつつ巧みに今日子の心理を支配し、傷つくのを見て楽しむヤバイ人物。そんな星名から離れたいのに離れられない、という今日子の心の苦闘が描かれていく。 たしかに「依存」は現代の大きなテーマであり、どう描き出すのか興味深いポイント。キャスティングも注目。ところが、ドラマ初回の走り出しがあまりにドタバタ喜劇調で不自然でした。「自分のことを上手に語れない引っ込み思案」の設定のはずの今日子が、合コンでいきなり初対面の吉崎に「付き合ってほしい!」と強烈懇願。さらに吉崎を待ち伏せし、その前ですってんころりん。手に持っていた袋の中からブラジャーをぶちまけてしまう(今日子の仕事場は下着メーカー)。何かホラーコメディでも狙っているのでしょうか? たまたま初回の「後半」から見始めてしまった私としては、録画していた前半を見て、その過剰なドタバタぶりと後半の雰囲気とが重ならずにとまどった。走り出しの過剰感に、ちょっと残念な印象を抱いたのでした。 あるいは、法医学ミステリーとして注目の『アンナチュラル』(TBS系金曜夜22時)も、質は違うけれどやはり「走り出し過剰」な傾向が。 第1話の冒頭からくだくだと登場人物の経歴や背景について説明セリフが続く。物語と共にだんだん分かればいいんじゃない? 舞台となる「UDIラボ」についても場所や組織の成り立ち、何人受け入れと詳しい解説が続きモタモタ感が。 しかし、後半は前半と対照的にぐぐんとスピーディーになり、鮮やかな謎解きへと突入し、物語に引き込まれました。前半と後半のちぐはぐな印象がここにもありました。 おそらく、ドラマ第1回目の導入部には「魔物が棲んでいる」のでしょう。視聴者の目を惹きたい、1話目で何とか話題にしたい、という作り手側の意識がオーバーランし、過剰なエピソード・演出を入れたり説明過多になってしまうのかもしれません。しかし視聴者はそんな過剰な装飾がなくても、ドラマ世界のエッセンスや魅力をちゃんと掴み取ります。良いものは良いと見続けます。 反対に、過剰な助走路を作り過ぎると、引いてしまうことも。そのドラマ全体に対する誤解を招いてしまうかもしれない。第一印象で「このドラマは合わない」と離脱してしまう視聴者がいたとしたら、あまりに残念。 初回でやりすぎないこともまた、良質な連続ドラマ作りのポイントかもしれません。もちろんまだスタートから2~3話目。ドラマファンとしてはリタイアするつもりはありませんが。
2018.01.20 16:00
NEWSポストセブン
冬ドラ脚本家『逃げ恥』『東京ラブストーリー』の実力者ら登場
冬ドラ脚本家『逃げ恥』『東京ラブストーリー』の実力者ら登場
 いよいよ始まる冬ドラマ。1月スタートのドラマで注目したいのは脚本家だ。近年の脚本家ブームに乗って、過去にヒットドラマを放った実力派が勢揃いしている。 広瀬すず(19才)主演の『anone』(日本テレビ系)の坂元裕二さんは、かつて『東京ラブストーリー』(1991年・フジテレビ系)で月9ブームを巻き起こし、近年は『最高の離婚』(2013年・フジテレビ系)、『カルテット』(2017年・TBS系)と話題作を連発。 石原さとみ(31才)が初めてTBSで主演を務める『アンナチュラル』の野木亜紀子さんは、一昨年の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)大ヒットの立役者だ。『花子とアン』(2914年・NHK)、『ドクターX』(2012年~・テレビ朝日系)を手がけた中園ミホさんは、鈴木亮平(34才)主演のNHK大河ドラマ『西郷どん』を担当する。 大御所脚本家だらけの冬ドラマのなかで、ドラマ評論家の堀井憲一郎さんが注目するのは『anone』だと言う。『anone』は、家族を失いネットカフェで暮らす少女が、ふとしたきっかけで初老の未亡人(田中裕子・62才)と出会い、絆を深めていく物語。日テレでは『Mother』(2010年)、『Woman』(2013年)に続く坂元オリジナル脚本の第3弾で、髪をばっさりショートにし、スケボーの特訓を積んだ広瀬が、大ベテラン田中に挑む演技も見所だ。「坂元さんは人間そのものを描くのがうまいので、期待しています。日常にはなさそうな突拍子のない事件でも、このキャラならと納得できる起こし方をするのも特徴的」(堀井さん) テレビドラマに詳しいライターの西森路代さんは野木亜紀子さん脚本の『アンナチュラル』を推す。 不自然死の原因を究明する組織が舞台で、合理主義な法医解剖医は主演の石原に当て書きされた役どころだという。窪田正孝(29才)や井浦新(43才)、松重豊(54才)ら個性派が脇を固める。「これまで野木さんの作品にはほとんど原作がありましたが、今回はオリジナル。実力がある人なので、オリジナルを望む声は多かったんです。『逃げ恥』は恋愛もの、今回は謎解きものとジャンルは異なりますが、野木さんは大泉洋さん(44才)が主演した2016年のゾンビ映画『アイアムアヒーロー』の脚本でも高い評価を得ています。難しそうな法医学の世界もきっと面白くしてくれるはずです」(西森さん)※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.08 07:00
女性セブン

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