矢野燿大監督に代わって2008年以来の古巣復帰となった岡田監督は選手として1985年に日本一になり、コーチとしても2003年に優勝、監督としても2005年に優勝を経験した。
「岡田さんは現役時代、1年目に新人王になってその後も成績を残した。監督時代に見出した藤川球児や鳥谷敬なども安定した活躍を何年も続けました。岡田さん自身はタニマチに擦り寄られた時の対処法なども知っているはず。阪神の生え抜きでスターになった人だから、その辺の事情をよくわかっている。
だから、伸び悩みかけている佐藤輝明や、思うような結果が出せない高山俊らに、技術的な面だけでなく、精神面や生活面でも的確なアドバイスを送れるでしょう。最近の阪神は金本知憲氏、矢野燿大氏と生え抜きではない監督が続いていましたが、生え抜きの岡田監督は誰よりも阪神という球団ならではの特殊性を知っている。その点でも、選手の強い味方となるはずです」
就任会見で「言葉悪いですけど、暗黒時代というか、最下位が続いていた時とは戦力的にも全然違うし、やりがいはある」と述べた岡田監督。眠っている素材をどう叩き起こすか。