滝沢カレンら女性タレントも活躍
本番中、さんまサンの手元にあるのは、ゲストを指す順番と2行ほどで記されたトーク内容が書かれたA4サイズの紙が一枚あるだけ。出演者のプロフィールやリリースなど、一切お渡ししていないのですが、初出演の皆さんが「なんで知ってるんですか?」といぶかしがるほど、さんまサンの頭にはゲストの皆さんの情報が入っていらっしゃる。
さんまサン自身は、下調べや勉強をしているつもりはないのでしょうが、新しいかたの情報をとにかくよく見聞きしている。しかも記憶力抜群だから、一度入れたことは忘れないんです。
サービス精神が旺盛な人は心優しい人……という持論が私にはあるのですが、まさにその筆頭がさんまサン。笑いが起こるまで同じフリをし続けたり、“定食”をやり続けたりすることは、時に出演者の皆さんにプレッシャーをかけることとなるようですが、それも“愛”。さらに、情報の最先端を行きすぎていて「こっちが知らないことを知っている」とは、みちょぱサン(23才)。「『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)もやってるから、ちゃんとしたことも知ってる」とはヒロミさん(57才)の“さんまサン評”です。
こんな“主人”が住んでいる『〜御殿!!』だからこそ“老朽化”もせず25年も続いたのですね。“お笑い怪獣”明石家さんまサンは、やっぱりすごい。これからもついていきます。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2022年11月3日号
”お笑い怪獣”明石家さんま